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2026年1月8日

海側の家と山側の家で塗装が違う理由

外壁や屋根の塗装を考えるとき、多くの方が「築何年か」を基準にします。しかし、実際の現場で見ていると、築年数よりも劣化に大きく影響するのが「立地」です。

特に違いが出やすいのが、海が近い家と山側に建っている家。この2つは、同じ塗料・同じ施工方法でも、劣化の仕方がまったく変わってきます。

今回は、なぜ立地によって塗装の考え方が変わるのか、そしてそれぞれの家に合った塗装とは何かをご紹介していきます。

海が近い家が受けるダメージ

海が近い住宅で一番の問題になるのは、やはり「塩分」です。海風に含まれる塩分は、外壁や屋根に付着し、時間をかけて素材を傷めていきます。見た目には分かりにくくても、内部では劣化が進んでいるケースが少なくありません。

海沿いの家で特に起きやすい症状は次のようなものです。

・金属部分(トタン屋根、板金、雨樋金具など)のサビ進行が早い

・塗膜が粉を吹いたようになる「チョーキング」が早期に出る

・外壁の細かなひび割れから劣化が進行しやすい

塩分は水分を引き寄せる性質があるため、常に湿った状態になりやすく、結果として塗膜の寿命を縮めてしまいます。

そのため、海が近い家では「まだ見た目はきれいだから大丈夫」と思っていても、実際には塗り替え時期を過ぎていることも多いのです。

山が近い家が受けるダメージ

一方、山側や緑の多い場所に建つ家は、海沿いとはまったく違う悩みを抱えます。最大の敵は「湿気」と「日照条件」です。

山に近い家は、どうしても日陰になる時間が長く、外壁や屋根が乾きにくい傾向があります。その結果、次のような劣化が起こりやすくなります。

・外壁や屋根にコケ・藻・カビが発生しやすい

・塗膜が柔らかくなり、防水性が落ちやすい

・北面だけ極端に劣化が進んでいる

山側の家の場合、「色あせ」は少ないのに「汚れや緑色の付着」が目立つというケースが多く、住んでいる方が劣化に気づきにくいのも特徴です。

見た目の変化が少ない分、塗り替えが遅れ、防水性能が落ちてから相談されることもあります。

同じ塗料を使っても結果が変わる理由

よく「フッ素塗料だから長持ちしますよ」「無機塗料なので安心です」といった説明を聞くことがあります。

しかし、どんな高性能な塗料でも、立地条件に合っていなければ本来の性能を発揮できません。海が近い家と山側の家では、求められる性能が違います。

・海沿い:塩害に強い、防錆性・密着性を重視

・山側:防カビ・防藻性、湿気に強い塗膜を重視

つまり「高い塗料を使うかどうか」よりも、「その環境に合った塗料かどうか」の方が重要なのです。立地を考慮せずに塗料を選んでしまうと、「思ったより早く劣化した」という結果になりやすくなります。

塗装時期の考え方も変わる

塗り替えのタイミングも、立地によって考え方が変わります。一般的に言われる「10年に一度」という目安は、あくまで平均的な条件での話です。

海が近い家では、築8年ほどで塗膜の防水性能が落ち始めることもありますし、山側の家では表面はきれいでも、コケや湿気による劣化が内部で進んでいることがあります。

そのため、「何年経ったか」ではなく、「どんな環境にいるか」を基準に点検・判断することが、家を長持ちさせるコツです。

まとめ

外壁・屋根塗装は、単に色をきれいにする工事ではありません。本来の目的は、住まいを雨・紫外線・湿気から守ることです。

そして、その守り方は立地によって変える必要があります。海が近い家には海に合った対策を、山側の家には山側に合った対策を行いましょう。

そこを理解して塗装計画を立てることで、無駄な出費を抑えながら、家の寿命を延ばすことができます。

「うちは海が近いから」「山のそばだから」と一度立ち止まって考えてみるだけで、塗装の失敗は大きく減らせます。これから塗装を検討する方は、ぜひ立地という視点も大切にしてみてください。

カテゴリ:塗装工事

ブログ執筆者:プラニング・K

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