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2024年5月16日
ツートンカラーで失敗しないためには
シンプルでおしゃれなツートンカラーの外壁、憧れますよね。しかし、シンプルがゆえに奥が深く、難しいとも言われています。
適当に決めた色で塗ってしまい後悔している、という方も少なくないと思います。今回はツートンカラーのポイントについてご紹介していきます。
ツートンとは
ツートンとは「two-tone」という意味で、2つの色を使う配色テクニックのことです。2つの色を使って配色することにより、単色では生み出せないデザイン性が生まれます。
ツートンカラーで塗装しても、使用する塗料のグレードが一緒であれば、費用は単色仕上げとほぼ変わりありません。
💡ツートンにする際のポイント
・配色の比率
外壁をツートンカラーにする時の黄金比は、6:4~7:3がベストだと言われています。
この比率にすることで、バランスの良いツートン外壁を作ることができます。色の配分を5:5などにしてしまうと、メリハリが薄れてまとまりのない外壁デザインになってしまうので注意しましょう。
・区切る向き
水平方向に区切るか、垂直方向に区切るかによって、外観の印象は全く異なります。水平方向に上下で色を区切ると、上の色と下の色が色の流れを作ります。
例えば、下半分に濃い目の色、上半分に薄い色を置くと、家の下部分が膨張したように目が錯覚し、ずっしりとした大きな家のような重厚感が生まれます。
反対に、垂直方向に左右で色を区切ると、スタイリッシュな印象が生まれます。
・大きい色見本
明るい色は、小さな面積に塗られたときよりも、大きな面積に塗ると鮮やかな色味に見え、反対に暗い色は、小さい面積に塗られていると濃く見えるように目が錯覚します。このような現象を色の「面積効果」と呼びます。
また、太陽光の下や影になったときでも色の見え方は異なります。色見本は、A4サイズなど大きなものを用意してもらい、その色見本を光にかざしたり、遠くから眺めたりして、実際に塗装された状態に近い環境で色を確認しましょう。
・周囲の環境に合わせる
周囲の環境やお住まいに調和していないと、せっかく綺麗に外壁塗装しても、悪目立ちしてしまう場合があります。周囲の環境やお住まいの外壁色を配慮しつつ、オリジナリティ溢れる外壁色にしましょう。
色の組み合わせ方
同系色×同系色
同系色で組み合わせたパターンは、色の相性がよいため失敗がありません。
例えば、ダークブラウン×ベージュ、ネイビー×ライトブルーなど、同系色で組み合わせを見つけましょう。
また、同じ木目の壁を色違いで組み合わせる方法もあります。仕上がりイメージに近い色を吟味することで、相性のよい組み合わせが見つかることもあります。
白×有彩色・無彩色
白は、どのような色にも合わせられます。
白と有彩色や無彩色を組み合わせることで、フラットな外壁にコントラストをつけることが可能です。
有彩色とは、赤、黄、青、緑などの色を指し、無彩色はその中間の白、黒、グレーなどです。
有彩色は色によってキュートな印象を与えるものもあるため、クールな外壁を目指すのであれば無彩色や濃いネイビー、ブルーなどを合わせましょう。
色×柄
木目やレンガ、タイルなどをベースカラーに取り入れたタイプは、家に動きや立体感が生まれ、存在感や高級感がアップします。
例えば、明るく優しいブルーグレー×ナチュラルカラーの木材などです。シンプルなフォルムの家には、色×柄がよく映えます。
まとめ
ツートンカラーは、今の外壁デザインに物足りなさを感じている人であれば、ぜひ取り入れたい配色テクニックです。
配色の割合や色によってイメージは大きく変わってきます。カラーシミュレーションや色見本で比較など、塗装する前にしっかり検討して、満足のいくおしゃれな外壁にしましょう。
2024年5月13日
艶消し塗料でシックな住宅の印象に!
外壁塗装で、建物を高級感のあるシックな印象にしたい!という方におすすめなのが、艶消し塗料です。
塗料の艶を抑えた外壁塗料を使う事で、塗りたてのピカピカ感を抑えて、外壁や屋根を落ち着いたイメージに仕上げる事ができます。
今回は艶消し塗料のメリット・デメリット、艶あり塗料との違いについてご紹介していきます。
艶消し塗料とは
艶消し塗料は、「マット仕上げ」「フラット仕上げ」とも呼ばれ、光をあまり反射しない、落ち着いた塗料になります。
艶消し塗料は艶あり塗料につや調整剤を混ぜ込むことで塗った後に艶が出ないように調整されています。
艶消し剤を混ぜる事によって、塗料を塗った後の膜である塗膜の表面が細かいでこぼこな形状になります。
この形状が光を分散反射するため、艶がなくなって見える、という仕組みです。
艶消し塗料のメリット・デメリット
メリット
艶消し塗料は、純和風住宅や砂壁調など意匠性の高い建物とよく合います。また、落ち着いた雰囲気を出しやすく、高級感のある印象になります。
艶あり塗料だとテカテカしすぎて落ち着きがない印象になります。マイホームを高級感のあるシックな印象にしたい方は艶消し塗料がおすすめです。
デメリット
艶消し塗料は塗膜の表面が凹凸になっているので、ほこりや汚れがつきやすくなります。
ほこりや汚れが付くと塗膜の劣化が早まるため、艶有塗料より、少しだけ耐久性が低い傾向にあります。
しかし、外壁塗装にもさまざまなことが求められるようになり、艶消しのマットな仕上がりの外壁塗装を求められることも増え、艶を抑えても耐久性のある塗料も登場しています。
また、艶消し塗料は色の種類が、艶あり塗料に比べて少ない傾向があります。
色の選択肢があまりないため、気に入った色が見つからない可能性があります。
艶消し塗料の注意点
・色見本は太陽光の下で
室内と屋外で色見本を見ると光の当たり方が全く違います。
落ち着いた色を選んだつもりが、思ったよりも明るい色になってしまった、ということがないように、屋外で様々な角度から入念に色のチェックを行いましょう。
・立地条件
艶消し塗料は埃や汚れ、コケなどがつきやすくなるため、大通りに面している住宅や川の近くにお住まいの方は注意が必要です。
立地条件が厳しいけど、艶なし塗装をしたい、という方は3分艶や5分艶などを選ぶと良いでしょう。
光沢を程よく抑えつつ完全に艶がない塗料よりも汚染を防ぐことができます。
・明るめの色を選ぶ
これはご自身の好みの問題にもなりますが、艶消し塗料は明るめの色を選ぶと良いとされています。
これは光をほとんど反射しないため、暗い色を選ぶとやや重たい印象になってしまいます。
反対に、艶有の塗料は光を反射するため暗めの色を選ぶと良いです。外壁塗装は艶の有無を使い分けるとうまくいきます。
まとめ
今回は艶消し塗料についてご紹介しました。
艶消し塗料は高級感や風情を感じさせる和風住宅や、景観に馴染む落ち着いた家と相性が抜群です。
艶有、艶なし塗料で賛否両論ありますが、ご自身のご自宅に合った塗料で外壁塗装を行いましょう。
カテゴリ:塗装工事
2024年5月9日
梅雨がくる前に外壁・屋根塗装を!
「そろそろ外壁を塗り替えたいけど、もうすぐ梅雨なので、塗装ができるか心配」という方も多いのではないでしょうか。
梅雨に入ると塗装工事ができなくなると思われがちですが、塗装工事は基本的にはいつでも可能です。今回は梅雨入り前に塗装工事を行うメリットをご紹介します。
梅雨に塗装工事が行いにくくなる理由
塗装工事が梅雨に行いにくくなる理由としては、雨や湿度です。
乾ききっていない絵の具の上に水がこぼれると、絵の具が溶けてにじんでしまうように、外壁や屋根に塗る塗料も、雨水が当たるとその部分が溶け出してしまいます。
また、塗料は水による影響を受けやすい部材です。雨で薄まってしまった塗料は、塗膜の剥がれや膨れ、浮き、収縮など、様々な施工不良の原因となり、本来の強度を発揮することができません。
そのため、塗装工事は雨の続く梅雨時期には行いにくくなります。
梅雨入り前に塗装するメリット
・雨漏りを防ぐ
梅雨の前に塗装工事をすると雨漏りを防ぐことができます。
塗装工事は美観だけでなく、家の防水機能を維持することも目的とされています。
雨の日が多くなる前に、未然に雨漏りを防ぎましょう。
・工期の延長を防ぐ
一般的に雨天などで悪天候の日は塗装工事を行えません。
本来なら塗装工事にかかる日数は、外壁塗装の場合は7~10日間、外壁塗装と屋根塗装の場合は10~14日間です。
塗装工事中は足場組んでいるため、工期が伸びるほど生活の不便さを長く感じることになってしまいます。
工事を長引かせたくない方は、梅雨前の気候の安定している春に塗装工事を行うと良いでしょう。
・塗装のむらを防ぐ
梅雨前の春は気温も穏やかなので塗料も乾きやすく、真夏のように作業中に塗料が乾燥してしまう心配がありません。
高い湿度だと塗料が乾きにくく塗装面にムラができやすくなってしまうのですが、春は湿度が低いためムラになりづらくなります。
梅雨前に塗装できなかったら?
雨漏り対策
雨漏りは少しの雨で発生することはありません。梅雨時期の長い雨や台風などにより雨量が増えたときに発生します。
また、雨漏りは屋根だけではなく、雨樋に落ち葉やゴミが溜まってうまく排水できずに雨漏りなるケースや、外壁のヒビから雨水が侵入して雨漏りになるケースがあります。
もし、梅雨までに塗装工事ができない場合は雨漏りしそうな箇所がないか点検することをおすすめします。
セルフチェック
劣化のサインを見落とさないように、日頃から家の外壁や天井を意識して見るようにしましょう。
気になる箇所を見つけたら自己判断をせず、早めに専門業者に確認してもらうことをお勧めします。
梅雨でも塗装工事は可能
外壁塗装は、梅雨でも実施することは可能です。
ただし、工事が長期間中断する可能性や、塗料が雨や湿度の影響を受けやすいという点を理解したうえで、適切に工事工程を組んでくれる業者を選ぶ必要があります。
雨が長期間続きそうな時は、工事スケジュールを決定する前に、開始日を遅らせたり、雨でも行える工事内容を盛り込んだりと、できるだけ何も行えない期間が少なくなるよう配慮してくれる業者かどうか、打ち合わせの時に確認しておくとよいでしょう。
まとめ
外壁塗装には美観を維持するだけでなく、建物の耐久性や耐水性を向上させるという役割があります。
経年劣化などで塗膜やコーキングが劣化してしまうと、雨水が侵入しやすくなり 雨漏りの原因となります。
そのため、梅雨前の春に外壁塗装を行っておくことで、梅雨やゲリラ豪雨、台風など、大雨に対する備えにもなります。
外壁塗装をご検討されている方は、ぜひプラニング・Kまでご相談ください。
カテゴリ:塗装工事
2024年5月2日
下塗り、中塗り、上塗りの役割
外壁塗装というのは三回塗りが基本で、一回目を下塗り、二回目を中塗り、三回目上塗りと言います。この三回塗りは絶対に必要です。
悪徳業者や手抜き業者がこの三回塗りを行わず、後からすぐに塗料がはがれてトラブルになるという事がよくあります。
仕上げ(上塗り)の 1 回塗りだけでは様々なダメージに耐えられる頑丈な塗膜が形成されないからです。そこで、今回は塗装工事における3回塗りについてご説明します。
なぜ3回塗りが必要なのか
「下塗り・中塗り・上塗り」には各種重要な役割があり、どの工程も欠かすことができません。
この3回塗りを施工することによって外壁塗装の耐久性が確保されます。特に各塗料の乾燥時間・希釈率等をきっちり守ることによって、塗料の機能を最大限発揮することができます。
依頼する塗装業者によっては経験不足や知識不足により「手抜き工事」と言われてもおかしく無いような施工をすることがあります。
そのため、工事を依頼する場合は、全てお任せするのではなく定期的に施工会社とコミュニケーションを取り、工事の進捗状況などを確認するようにしましょう。
下塗り
高圧洗浄や、脆弱塗膜の剥離作業などの下地処理を終えた後に最初に塗料を塗る作業です。
上から塗っていく中塗り、上塗りが、しっかりと塗装面にくっつくように、古い外壁をよみがえらせる為の塗料となります。
外壁の状態によって使う下塗り塗料が異なってきます。シーラー、フィラー、プライマーなど様々な種類の下塗り材が存在します。下塗りの工程は塗りの中でも最も大事な工程です。
いい加減にするとすぐに塗装が剥がれるので必ず丁寧に塗ってくれる業者に依頼しましょう。
中塗り
中塗りから上塗り材を塗っていきます。上塗り材は「建物を保護する」「色艶を持たせ、美観性を向上させる」「低汚染性や防カビ・防藻性など機能性を付加させる」などの目的があります。
塗装工事で使用する塗料は、樹脂塗料が一般的です。樹脂塗料には配合されている樹脂の種類があり、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などがあります。樹脂の違いで価格や耐用年数が変わってきます。
また、中塗りを省いて一度に上塗りをしようとすると必ず塗りムラが出来ます。下塗り一回、上塗り一回で工事を済ませようとする業者は手抜き業者という事になります。
上塗り
中塗り後は上塗りの工程です。ここでは同じ上塗り剤を塗り重ねていきます。
中塗り時に残ったムラなどを平滑にし、塗膜に厚みを持たせる役割があります。
仕上げの工程にもなるため、見た目も気にする必要があり、非常に重要な工程です。
下塗り塗料の種類
・シーラー・プライマー
外壁のダメージ状況によっては外壁材が塗料を吸い込んでしまうことがあります。そのため、まずは外壁材にシーラーを吸い込ませて中塗り材の吸い込みを防ぐことが必要です。
また、外壁材のダメージ状況によって吸い込み量が変わるので、状況に合わせて下塗りを 2 回以上塗ることもあります。
・フィラー
軽微なひび割れがある場合や、段差を平滑にする場合に用いられます。最もよく使用されるフィラーは「微弾性フィラー」という材料で、シーラーとフィラーの機能を合わせ持っています。
乾燥時間は非常に重要で、しっかり乾燥していない状態で中塗りを施工してしまうと塗膜同士の密着不良を起こしてしまいます。
上塗り塗料の種類
・シリコン塗料
現在日本の戸建て住宅に最も多く使われている塗料です。費用と耐久性のバランスが良く長期的なコストパフォーマンスを考えた時にもお勧めできる塗料です。
・ウレタン塗料
仕上げ塗料の種類の中でも安価なのが特徴です。ただ耐久性は低いため、長期的なコストパフォーマンスの点では他の塗料に劣ります。
まとめ
下塗り、中塗り、上塗りとすべて家全体に均一に塗るということは、非常に難易度が高く、ローラーで適当に塗れば良いという事はありません。
本当の意味で外壁塗装工事を成功させるためには、塗料の知識だけでなく依頼した施工会社とのコミュニケーションも大切です。
カテゴリ:塗装工事