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2025年4月28日
ピンホールは施工不良?~原因と対処法~
外壁塗装の工事が終了後、しばらくして外壁を見るとぷつぷつとした小さい穴が空いている、といった事例があります。
「せっかく塗装工事でピカピカになったはずなのに、これって施工不良?」と心配になりますよね。
今回は、塗装工事後に現れるピンホールと呼ばれる現象について、原因や対処法をご紹介していきます。

ピンホールとは

上の画像のように、外壁の塗膜の表面に針であけたような小さな穴ができることを、ピンホールといいます。
ピンホールには2種類あり、1つは塗料の泡がはじけ残ったもので、もう1つは下地まで貫通している深い穴があります。
1つや2つのピンホールでは問題はありませんが、ピンホールが壁一面、無数に確認できている場合は塗膜の耐久性が損なわれる可能性があるので注意が必要です。
ピンホールができる原因
・下地調整がきちんとできていない

塗装作業の前に高圧洗浄やひび割れの補修、錆を落とすケレン作業などの下地調整を行う必要があります。
これらを十分に行われていないと、ゴミやサビが付着したまま塗料を塗り重ねてしまうとピンホールが発生します。
・塗料の希釈が適切でない
塗料の希釈率を誤ることで、塗膜が薄すぎたり厚すぎたりしてピンホールができてしまうことが多いです。
希釈率が高すぎると塗料の粘度を下げてしまい、足りない場合は粘りが強くなります。どちらもピンホールができる原因となります。
・塗料を厚く塗ってしまった
こちらは職人の技術によりますが、塗料を必要以上に厚く塗りすぎてしまうことで、ピンホールが発生する原因となります。
塗膜には最適な厚みがあり、厚すぎても薄すぎても品質が悪くなってしまいます。
・塗装環境が良くなかった

気温が低すぎる、または高すぎるなど、塗装工事の際の外気温が適切でない場合、ピンホールができてしまうことがあります。
気温が高すぎると塗料の表面だけが早く乾燥し、内側との乾燥スピードにムラができます。
気温が低すぎる場合は塗料が乾燥しにくくなり、ピンホールが発生しやすくなってしまいます。
対処法
もし、外壁塗装後にピンホールを見つけた場合、どうすれば良いのでしょうか。
業者に連絡

外壁塗装の後にピンホールを見つけてしまった時は、程度の大小に関わらず、まずは施工業者に連絡しましょう。
すぐにピンホールの状況を確認して、適切な処理を行ってくれます。
保証書の内容確認

施工業者へ連絡する際は、保証書が手元にある場合はその内容を確認しておくと良いです。
万が一施工業者が適切に対応してくれない時でも、保証書があれば権利を主張できます。
業者が対応してくれない場合は第3者機関へ
「どんなに電話しても施工業者が対応してくれない」「そもそも保証書がなく、補修に応じてくれない」といった場合は、消費生活センターなどの第三者機関に相談する選択肢もあります。どのように対応すべきか相談できるだけでも、かなり心強いです。
⚠注意
ピンホールの補修はご自身でするのはおすすめしません。勝手に補修をしてしまうと施工業者の保証が適用できない場合があります。施工業者は基本的に施工不良の原因に対する修繕を行います。
しかし、勝手に補修をしてしまうと、その症状がひどくなったときに、工事不良が原因なのか、ご自身が補修したことが原因なのか、判別できなくなってしまいます。

また、ピンホールが壁の上のほうにできていれば、梯子をかけて補修することになります。
高所での作業は危険ですので、安全対策が十分に取れない一般の方が高所で作業をするのは絶対にやめましょう。
まとめ
ピンホールとは、外壁に小さな穴が開いてしまう症状のことで、技術・知識不足や手抜き工事などの施工不良が原因で発生します。
あまりにもピンホールが多い、広範囲に広がっている場合は、塗料の性能が十分に発揮できない可能性が出てくるため、まずは施工業者に状況を確認してもらいましょう。
また、ピンホールを防ぐ為には業者選びが重要になるので、お客様自身でもしっかりと知識を身につけて優良業者を見極めることが大切です。
カテゴリ:外壁
2025年4月24日
屋根ってどんな工事をするの?
住宅において屋根は、日差しや雨風から大切な住まいを守ってくれる重要な部分です。しかし常に外に晒されているため、劣化が進みやすい部分でもあります。
「新築~30年の間、メンテナンスをしていない」「なんだか屋根が傷んでいるような気がする」など様々な状況で屋根に不安を感じている方がいらっしゃると思います。そこで今回は、屋根の工事についてご紹介していきます。

屋根工事とは
屋根は日々、雨風や紫外線にさらされており、時間とともに劣化していきます。そのため、定期的な点検を行っていないと、雨漏りや断熱性能の低下、さらには建物全体の寿命を縮める原因に繋がります。特に、日本は台風や地震が多いため、屋根の耐久性を高めることはとても重要です。
屋根工事の種類
塗装工事

屋根の塗装工事は、屋根の表面に新たに塗装をして、屋根の機能と美観の保護を目的としています。
屋根材が欠けていたり、剥がれている場合はその修繕も合わせて行います。
重ね葺き(カバー工法)
カバー工法は、既存の屋根の上に防水シートを張り、新しい屋根材を被せる工事です。
塗装を数回行ったことがあったり、築15年以上経っている建物、塗装では修復しきれない場合などにおすすめの工事です。
葺き替え
葺き替えは、劣化がひどく進行している時に行う工事です。屋根材自体を一度撤去し、下地の防水シートを再設置したうえで、新しい屋根材を設置する方法です。
漆喰補修
屋根瓦の1番上の箇所にあたる棟の台土を守るために塗り込んでいる材料で、画像にあるように白く塗り込まれたところを『漆喰』と言います。
漆喰は経年劣化で痩せたり、ひび割れたりするため、補修が必要になります。
雨樋の補修

雨樋は主に強風や強風による飛来物によって物理的に破損することがあります。
雨樋として機能しなくなり、雨漏りの原因になってしまったり屋根の劣化の原因にもなります。
そのため、定期的な掃除や破損部分の補修が必要になります。
防水工事(主に陸屋根)

防水工事は、陸屋根(平らな屋根)の防水性を維持し、雨水の侵入を防ぐために行われます。
陸屋根は普通の屋根と違い、角度がないため水が溜まりやすく、適切な防水処理が施されていないと雨漏りが発生しやすくなります。
そのため、防水工事を行うことで、建物全体の耐久性を高めることができます。
屋根工事が必要なタイミング
以下のような症状がでたら屋根工事を検討するタイミングです。
・瓦やスレートのひび割れ・欠け ・屋根の色褪せ
・雨漏り(天井や壁のシミ) ・屋根材が浮き、ズレ
・強風や台風後の屋根の異常 ・雨樋が破損している
どの屋根工事を選べばいいの?
どのような劣化症状があれば、どのような工事を行えば良いかまとめました。
・部分的に損傷している(屋根材、雨樋など) → 屋根修理
・雨漏りの影響で内部まで損傷、屋根の寿命が近い → 葺き替え工事
・表面が全体的に損傷しておりコストを抑えつつ耐久性を向上したい → カバー工法
・陸屋根(平らな屋根)の雨漏りが心配、10年近く何もしていない → 防水工事
・美観や耐候性を向上しつつ、屋根の保護をして寿命を伸ばしたい → 屋根塗装

まとめ
屋根工事にはたくさんの種類と選択肢があります。実際にどのような劣化症状が起きているか、どのような工事が適正かを業者に調べてもらう必要があります。
屋根の劣化が気になる、という方はプラニング・Kまでお気軽にご相談ください。

カテゴリ:屋根
2025年4月21日
外壁と屋根の色の組み合わせ
外壁や屋根を塗装する際に色の組み合わせをどうするか悩む方が多いと思います。どんな色がおすすめでデザイン性が高くなるのかは実際に見てみなければわかりません。
今回は、外壁や屋根塗装をする際に適した組み合わせの選びかた、人気の色の組み合わせ、失敗しないためのコツを紹介いたします。

ポイント
・色は3色以内に!
外壁の色の数は、多すぎると印象が散漫になって落ち着きのない外観になってしまいます。外壁塗装で色を考えるのは楽しい工程になりますが、あれもこれも欲張って色をとりいれると納まりの悪い印象を与えてしまいます。
そのため外壁の色は、最低3色以内にしましょう。小さい建物であれば2色に抑えるなど、建物の大きさに合わせましょう。
・外壁は薄い色、屋根は濃い色を選択!
外壁と屋根で異なる色を使うのが一般的です。基本的には外壁よりも屋根を濃い色にしましょう。外壁も屋根も薄い色にした場合、面白味のない印象になってしまいます。
逆に両方とも濃い色にしてしまうと、重く暗いイメージになってしまいます。そのため、薄い色と濃い色の配分をバランス良く塗装することがポイントになります。
また、屋根は濃くても明るい色は極力避けましょう。屋根は外壁に比べて雨や紫外線などを受けやすく、塗装の劣化が早いです。赤や黄色のような色だと劣化が目立ちやすくなります。
・目立たせたいところは補色を使用!

建物の中で、目立たせたい部分は、補色を塗ると映える家を作ることができます。「補色」とは、色のルールの中で、反対色になる色どうしのことです。
建物に塗装する場合に補色を組み合わせると、その部分を特別に際立たせる効果があります。
逆に、あまり色を強調したくない場合は、補色のとなりの色を使うと、抑えた色味でシックに仕上がります。
・色見本を自然光の下で朝・昼・夜それぞれの時間帯で見る!
気になっている色やある程度したい色が決まってきたら色見本を取り寄せましょう。面積効果で失敗しないように、A4以上の色見本を確認しましょう。また、蛍光灯と自然光で色の見え方が違います。
太陽光の下で朝昼夜それぞれの時間帯で確認することで「思っていた色とちがった」となるリスクを回避できます。

おすすめの色の組み合わせ
ブラウン×ベージュ

やわらかい目に優しい色の組み合わせはとても人気です。
白色の外壁も同じく人気カラーですが、白色は汚れが目立つので、少し色味を加えたナチュラル系の色を好む方が多いです。
ブラウン&ベージュの組み合わせは、グレー系の色よりも、明るくアットホームなイメージを作ることができます。
グレー×ブラック

グレーとブラックはどちらも落ち着いた色なので、モダンでシックな印象の家になります。
グレーの部分に石目調やタイル調の外壁材を使用すると、よりオシャレに仕上げることができます。
ホワイト×ネイビー

優雅で上品なイメージには、ホワイト&ネイビーが人気です。洗練された雰囲気とモダンなイメージを作ることができます。
また、ネイビーは汚れが目立ちにくいため、家を塗り替える場合にも人気です。汚れやすいホワイトは、低汚染塗料を使えば安心です。
ホワイト×ブラック

ホワイトとブラックの組み合わせは、個性と無個性を両方兼ね備えた印象になるので、モダンでシックな家を作ることができます。
外壁と屋根の色の塗り分けや、アクセントの取り入れ方については、 業者と相談すると良いでしょう。
まとめ
外壁塗装にとって色決めは最も悩むところです。ご自身で選んだお気に入りの色で外壁を一新し、気持ちの良い生活が送れるようにしましょう。
色や配色がなかなか決まらない、という方はぜひ、プラニング・Kまでお気軽にご相談ください。

カテゴリ:塗装工事
2025年4月17日
危険!塗装工事中は防犯対策をしよう
外壁塗装中の犯罪被害は全国的にも毎年報告されています。外壁塗装でのメンテナンスを怠りボロボロに劣化したお宅は防犯意識が低いとみなされ、空き巣に狙われるケースもあります。
そもそもなぜ外壁塗装中に犯罪が起こるのでしょうか?また、何か対策方法はあるのでしょうか?今回は安全に防犯対策をしながら外壁塗装を行う方法をご紹介します。

工事中に空き巣から狙われやすい理由
足場がある
外壁塗装時は建物の周囲に足場を組み、この足場を使って業者が塗装を行います。足場は屋根から家全体を覆うように組まれますが、誰でも簡単に登れてしまいます。
空き巣は通常、勝手口やドアから侵入しますが、外壁塗装時の空き巣は窓やベランダから侵入します。足場があることで通常よりも侵入が容易になります。

特に2階以上であれば戸締りの甘いベランダやトイレの窓は多く、そういう気の緩みを空き巣は狙っています。
足場は工事が終わるまで設置されるため、空き巣に遭いやすいリスクが長く続きます。
養生シート
もう一つは外壁塗装時に行う養生です。外壁塗装時に建物を守り、塗料で周囲を汚したり傷つけたりしないようにシートで覆いをかけて保護します。
そのためそのため、外から家の中や家全体が見えづらくなるため、外壁塗装時は普段より不審者の侵入が気づかれにくくなります。外壁塗装中は足場と養生によって人に見つからずに侵入しやすくなります。
人の出入りが多い
塗装工事中は普段の生活に比べ、人の出入りが多くなります。全ての工程を一貫して同一会社の職人が施工するならば安心ですが、下請けや孫請けの職人の顔や名前まで把握できていない場合もあります。
そうなれば簡単に人の出入りに溶け込むことができますので注意が必要です。どこの誰が施工するのかあらかじめ把握しておくことも大切です。
塗装中の防犯対策
カーテンを閉める
カーテンがあいている家は、室内が覗きやすくなるため泥棒に狙われる危険があります。足場が設置されていれば、作業中の職人が意図せず中を見てしまうこともあります。
窓を通して職人と目があってしまうと気まずいですよね。 外壁塗装の工事中は、昼夜問わずカーテンは閉めることをおすすめします。

窓のカギを施錠する

外壁塗装の工事中は、2階の窓であっても足場から簡単に移動できます。
そのため、窓からの侵入を防ぐために施錠は必ず行ないましょう。2階の窓だからと安心して施錠をしないと泥棒が侵入するおそれがあります。
また、窓の施錠だけでは不安という人もいるでしょう。その場合は、より強固な「ウインドウロック」も併用してみてください。
ウインドウロックとは、サッシなどに取り付けて窓があかないように固定する器具です。
部外者が足場の出入りをできないようにする
外壁塗装の工事中に泥棒が侵入する経路は、足場が多いです。このため、足場の出入りを職人以外ができないようにすると防犯対策になります。
例としては、足場の入口にある階段に扉をつけて鍵をかける方法があります。足場の他の部分はシートに覆われているため簡単には侵入できません。
また、業者をむやみに家に入れないようにしましょう。職人のトイレは、依頼者の家を利用するのが一般的です。
また、作業の一環で室内に入ることもあるでしょう。作業やトイレ程度なら構いませんが、用もないのに職人を家に入れないようにしましょう。
まとめ
外壁塗装時に必ず空き巣に入られるということではありません。しかし、外壁塗装時は空き巣に狙われやすい状況であるのは事実です。
空き巣に狙われにくい家を作るための防犯対策は普段からの心がけが大事です。業者との協力、挨拶やコミュニケーションを事前に取っておくと、空き巣などの犯罪から身を守ることができます。
全ての防犯対策が行うことが望ましいですが、できるところから手を付けていきましょう。

カテゴリ:塗装工事
2025年4月14日
塗装工事でできることとできないこと
外壁・屋根塗装はどんどん進化しており、それにより様々なことが可能になりました。
例えば、汚れにくい家にできる、涼しいもしくは暖かい部屋にできる、など塗料の選定次第で実現が可能です。
しかし、どのような高性能・高機能の塗料であってもお住まいすべての問題を解決することはできません。
そこで今回は塗装工事でできること・できないことをご紹介していきたいと思います。

塗装工事でできること
まず、外壁塗装をすることでどのような効果が得られるのでしょうか。美観を保つために行うと考えている方がほとんどだと思いますが、それ以外にも塗料によってたくさんのメリットがあります。
防水機能の修復
住宅に使用される屋根材や外壁材(サイディングなど)は工場から出荷された際や現場で表面を塗装されることによって塗膜ができ、雨水を防いでいます。
やがて経年劣化により、防水機能が失われると水の侵入を許してしまうようになります。これは再塗装を行うことにより塗膜が復活し、防水機能も回復されます。
美観の維持・保護
経年劣化により、防水機能がなくなると汚れが付着しやすくなります。また、カビや藻なども生えることがあり、住宅の見栄えがかなり悪くなります。
汚れやカビ・藻を綺麗に洗い流して塗り替えれば、住宅が新築のように綺麗になり、汚れも付きづらくます。

遮熱・断熱機能
近年、戸建だけではなく工場や倉庫などでも使用されているのが、塗装工事による遮熱・断熱効果です。
遮熱は太陽光から出る紫外線を反射する効果があり、室内に入ってくる熱量を減らすことができます

断熱は熱伝導を抑え、夏は外からの熱を伝わりにくくし、冬は暖かい空気が逃げないようにするものです。
遮熱や断熱塗料を選択することによって、快適に過ごすことができます。
低汚染
製造メーカーや塗料によって、「超低汚染塗料」「防汚塗料」など様々な呼ばれ方をする塗料です。
基本的に汚れが付きにくく、親水性があるので雨が降ると汚れが洗い流される仕組みを持っています。
汚れには塗膜を劣化させるものもあるので、それらを綺麗に洗い流すことによって住宅を長く綺麗に保つことができます。
塗装工事でできない事
塗装工事の目的は「外観や屋根の防水機能を保ち、美観を維持すること」であり、その他は住宅に快適機能を付与するものです。
そのため、目的外のことは実現するのが不可能になります。
雨漏りの修理
塗装工事は建材の防水効果を保つという目的があるので、塗装工事をすれば雨漏りもしない、と解釈する方もいらっしゃるかと思います。
しかし、雨漏りはシーリングの劣化や接合部、クラックからの雨水の侵入により起こります。
外壁材や屋根材の補修をしない限り、雨漏りの根本的な解決にはなりません。
エアコンがいらなくなるほどの遮熱機能

遮熱・断熱塗料で塗装工事を行うと、全くエアコンがいらなくなる!と解釈をする方もいらっしゃいます。
確かにエアコンの稼働日数や稼働時間を減らし、光熱費の削減ができる、室温を高めに設定してもしっかりと涼しくなる、ということは事実ですが、エアコンを全く稼働しないというのは認識違いです。
クラックの補修
外壁や屋根の0.3㎜未満のヘアークラック程度であれば、弾性塗料で塗装して補修しても問題はありません。
しかし、それ以上のクラックとなると塗装工事を行う前にクラックを補修しなければいけません。
クラックの上からそのまま塗装を行うと下地は何もない空間になってしまい、時間が経つと塗膜が凹んでしまいます。
また、塗膜が硬化してくるとクラックが再発する可能性があり、雨漏りの心配もあります。
まとめ
今回は塗装工事でできること、できないことをご紹介しました。
近年は塗料の開発が進み、機能性塗料は効果を大きく伝えられがちです。そのため、高機能塗料の拡大解釈が増えているように思います。
訪問販売などでかなり話を大きくして営業をかける業者が増えているため、言葉をうのみにせず、ご自身で判断しましょう。

カテゴリ:塗装工事
2025年4月10日
平屋の塗装ポイント
平屋は、シンプルな美しさと機能性で多くの人々に選ばれています。こだわりの平屋にするならおしゃれな家にしたいですよね。
平屋の家では、外壁の色や素材が外観の印象を大きく左右します。今回は平屋の外壁塗装で押さえておきたいポイントをご紹介していきます。

平屋の外壁塗装
外壁塗装は単なる美観の向上だけでなく、建物を保護する重要な役割を担っています。特に平屋は雨や日光にさらされやすいため、適切な外壁塗装が建物の寿命を延ばすポイントです。
質の高い塗料を使用することで、防水性の向上、紫外線からの保護、防カビ・防藻効果、断熱性の改善といった効果が期待できます。このように、外壁塗装をすることで快適な住環境を長期間保つことができます。
ポイント
平屋は2.・3階がなく、横に広いデザインになっているため、外壁デザインが目立ちやすいです。そのため、外壁の色や質感が重要になります。
色も単に好きな色やはやりの色を取り入れれば良いというわけではありません。様々な色を雑に取り入れてしまうと、オシャレな印象は出せません。
例えば、明るい色を選ぶと、家全体が広く見え、開放感が生まれます。一方、暗い色を使うと、落ち着いた雰囲気を出すことができます。高級感や重厚感を与え、シックな外観に仕上げることができます。

どんな色を選べばいいの?
先述の通り、外壁は平屋の外観デザインに大きな影響力を持っていますが、特に外壁の「色」は全体の印象を決める重要なポイントです。
黒

平屋の外壁を黒ベースで仕上げると、スタイリッシュな印象になります。
「黒は色合い的に印象が強すぎるのでは?」など不安を感じる方もいるかもしれませんが、平屋本体や庭の色をバランス良く組み合わせると、違和感のないデザインに仕上げることが可能です。
そして、黒は落ち着いた大人の雰囲気を演出できる色としても使えます。
そのため、洗練されたデザインや重厚感のある仕上がりを好む方にもおすすめです。
白

白ベースの外壁は平屋も含めてどのような家にも溶け込みますが、特にシンプルモダンなデザインの家にはピッタリです。
「無駄のないデザインに仕上げたい」「スマートな平屋住宅を建てたい」という方に適しています。
白自体はシンプルな色ですが、それゆえいつまでも飽きのこない色と言えるでしょう。
また、白は爽やかで明るい印象を与えつつ、家を大きく見せる色です。
木目や植栽など組み合わせることで、リゾートライクな雰囲気を演出できるようになります。
グレー

グレーの外壁はクールかつモダンな印象を与えますが、黒に比べると街並みにも馴染みやすく、人気のカラーです。
色の使い方・組み合わせ方によって、シンプルデザインやナチュラルデザインにも仕上がります。
また、グレーは黒の外壁で目立つホコリ、白の外壁で目立つ汚れのどちらも目立ちにくいため、美観を保ちやすい点もメリットです。
ツートンカラー
「個性的な外壁にしたい」「かっこいいデザインに仕上げたい」という方は、ツートンカラーもおすすめです。
2色をうまく組み合わせることで、単色のデザインにはない個性を演出できるようになります。
黒・白・グレーなどをベースカラーにして、統一感のある配色にすると、デザインにまとまりが出ます。
注意点

平屋は高さがない分、足場を設置しなくて良い場合がほとんどで、これなら自身でできるかもと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、外壁塗装は専門的な技術と経験が必要なため、DIYは推奨しません。特に平屋は外壁の印象が家全体に大きく影響するため、プロの施工が望ましいです。不適切な施工は建物の劣化を早める可能性もあります。
まとめ
平屋に限らず、外壁塗装は家全体の印象を左右する重要な工事です。適切な時期に適切な方法で外壁塗装を行うことで、住宅の魅力を最大限に引き出すことができます。
また、平屋ならではのお悩みもあります。塗装業者と相談して、少しでも塗料や色にこだわって住みやすいお家にしていきましょう。
カテゴリ:塗装工事
2025年4月7日
ブロック塀は塗装する必要ある?
外壁や屋根は塗装して保護しますが、ブロック塀はむき出しのままで利用するのが一般的です。
むき出しのままだと殺風景なため、塗装したいと考えている方も多いはず。また、雨風によるダメージや経年劣化がダイレクトに現われてしまうため、汚れやヒビを隠す方法として塗装を検討する方が多いかもしれません。
今回は、ブロック塀塗装の必要性、注意点などを解説していきます。

ブロック塀の塗装の必要性
ブロック塀が汚れていると、きれいな家でも古びたイメージになってしまいます。そのためブロック塀の塗装は、家全体のイメージアップには必要と言えます。
しかし、ブロック塀の本来の役割は、家を守ることです。塗装は外観をきれいに保つことはできますが、ブロック塀の劣化を改善させる効果はあまり期待できません。塗装はあくまでも「美観を保つためのもの」と考えておくと良いでしょう。
メリット
好みの見た目にできる

ブロック塀といえば基本的には灰色ですが、塗装をすればご自身の好きな色に変えることができます。
レンガのような赤茶に塗装すれば、温かみのある雰囲気を出すことも可能です。
ブロック塀の塗装は、住宅の外壁や屋根の塗装と違い、耐久性や耐候性といった機能的な部分では住宅ほど優先順位は高くありません。
安価な塗料でも十分に長持ちしますし、気分次第で気軽に塗り替えられるのもメリットでしょう。
撥水性を高め、コケやカビを防止

ブロック塀は素材がコンクリートやモルタルのため、表面の凹凸が多いという特徴があります。
この凹凸に水分が溜まることでコケやカビが発生しやすくなってしまうのです。
安価で撥水性の高い塗料で上塗りをすることで、表面の凹凸が埋まり、コケやカビの防止につながります。
もちろん定期的な洗浄は必要ですが、外壁や屋根と違い、お庭の外水栓で十分洗浄は可能です。
デメリット
ブロック内部に水分が溜まっていく

ブロック塀に塗装をすると、ブロックの内部に溜まっている水分が蒸発しにくくなってしまいます。
ブロック塀は、コンクリートでできたブロックを積み上げている形状で、雨などによる水分が吸収された場合、コンクリートに空いている無数の細かい穴から排出される仕組みです。
こういった構造になっているブロック塀に塗装を行ってしまう事で内部に浸透してしまった水分を排出する事ができず、塗装自体が剥がれてきたり、塗膜に膨れが生じてしまう可能性があります。
劣化が進んでしまう

ブロック塀に塗装をすると、劣化が加速する可能性があります。
ブロック塀に浅いヒビが入った場合、通常はパテで補修します。
しかし、塗装してしまうとパテ埋めがうまくできないため、ヒビが深くなってしまいます。
1度塗った塗装を剥がすのは大変な作業のため、どうしても補修を先延ばしにしてしまいます。
修理しにくくなり、劣化が進んでしまうのは大きなデメリットと言えるでしょう。
注意点
デメリットが目立つブロック塀の塗装で、どうしても塗装がしたいという方は、塗装業者に必ず相談しましょう。
最近はDIYで塗装が流行っていますが、塗料にはいくつもの種類があり、ものによってはブロック塀の塗装に向いていない種類があり、「弾性塗料」という塗料は、塗膜の膨れを引き起こす原因になります。
専門業者は、ブロックと相性の良い安全な塗料を使うので、きれいに仕上げたい場合は業者に相談しましょう。
まとめ
ブロック塀がボロボロの状態では外観的に良くないので、「とりあえず塗装してみよう」という考えは一般的かもしれません。
しかしブロック塀には、事故や泥棒から家を守るという大切な役割があります。そのため古くなったブロック塀に必要なのは、塗装ではなく、メンテナンスです。
いくら見た目がきれいになっても、劣化した状態では本来の役割を果たせません。家を守るためにも、ブロック塀のメンテナンスは欠かさないようにしましょう。

カテゴリ:塗装工事
2025年4月3日
塗装後の色ムラトラブルの対処法
外壁塗装では、よく色ムラのトラブルが起こります。
塗りムラは美観を損ねるだけではなく、すぐに対処したほうがいいムラもあり、業者の施工失敗による塗りムラなど場合によっては業者が費用を負担して塗り直してもらえるかもしれません。
今回は塗りムラが発生したときの対処法についてご紹介していきます。
ムラの種類
・色ムラ
色ムラは塗装面の色の濃淡が均一ではない状態を指します。色ムラは、光の当たり方や見る角度によって見え方が変わる場合もありますが、明らかに色の濃淡が目立つ場合は施工不良の可能性が高いです。
色ムラは美観を損なうだけでなく、塗膜の防水機能が正常に機能していない可能性もあるため、早急な対処が必要です。
・塗継ぎムラ
塗り継ぎムラは、外壁塗装において最も一般的に見られるムラの一種です。主に、足場の上段から下段へと塗装作業を進める際に発生します。
上段の塗膜が乾燥した後に下段を塗り継ぐと、塗料が溶け合わずに重なってしまい、段差やローラー目が残ることがあります。
特に、直射日光や強風にさらされる環境では、塗膜表面の乾燥が早まり、塗り継ぎムラが生じやすいです。
色ムラが起こる原因
塗料の取り扱い不備

塗料のメーカーや種類ごとに取り扱い規約があります。
規約を守らず、希釈量を間違えたり、塗り回数や量を減らしたりすると色ムラが起こります。
乾燥時間を守っていない

外壁は基本、3回塗を行います。下塗り、中塗り、上塗りのそれぞれ塗装が終わったタイミングでしっかりと乾燥させなければいけません。
それを守らずに、塗料が乾ききる前に塗装をしてしまうと色ムラになる 可能性が高くなってしまいます。
下塗り剤と上塗り材のミスマッチ
下塗材と上塗り材の相性が悪いと、密着不良を起こし、色ムラが発生します。
職人の技術不足
外壁に応じて刷毛やローラーなどを使い分けて塗装をしていきますが、職人の知識が不足していたり、経験が浅いと判断ができず、色ムラに繋がってしまう場合があります。
対処法
・塗装箇所の確認

外壁塗装にムラを見つけたときは、見つけた箇所意外にもムラがないか一通り確認しましょう。
塗り直した後にも、別の箇所の塗りムラを見つけた場合、再度塗装業者に相談しなければならず、手間がかかります。
また、微妙なムラは塗装業者が対応してくれない可能性もあります。外壁を確認する際は、安全に気を付けて行って下さい。
・できるだけ早めに業者に相談
一通り確認を終えたら、早々に塗装業者に相談をしましょう。相談するタイミングによって塗り直せる場合と、塗り直せない場合があります。
相談するタイミングは、足場のあるタイミングで相談することです。足場がないと塗り直すのが難しいケースがほとんどです。
再度足場を建てると費用も時間もかかります。塗装のムラに気がついたらいち早く相談するのがポイントです。
・第3者機関に相談
明らかな塗りムラがあるのに、塗装業者が対応してくれない、という場合には以下の第3者機関に相談してみましょう。
住まいるダイヤル:国土交通大臣から指定を受けた住宅専門相談窓口のため、より専門的なアドバイスを受けられます。
消費者生活センター:消費生活全般に関する問い合わせの窓口のため、公正な立場で対応してくれます。

色ムラを放置する危険性
・外壁の劣化
外壁塗装のムラを放置すると、外壁の劣化を加速させてしまうリスクがあります。
ムラがある箇所は塗膜の厚さが不均一になっていることが多く、紫外線や雨風などの外的要因から外壁を適切に保護することができません。
ムラを放置するとひび割れやサビなど、さまざまな劣化現象が通常よりも早く現れます。
耐久性の低下
外壁塗装のムラがある箇所では本来の防水性や耐候性が発揮されないため、建物全体の耐久性が著しく低下する恐れがあります。
上記の通り、ムラがあると紫外線による劣化が進行しやすくなるため、外壁の色あせや塗膜の剥がれが早期に発生します。
また、塗膜が剥がれ落ちてしまうと、雨水や湿気が外壁内部に侵入して木部の腐食や金属部分のサビを引き起こす可能性があります。
資産価値の低下

外壁塗装のムラは、建物の資産価値を大きく低下させてしまう要因になります。
外観は不動産の価値を決める重要な要素の一つであり、ムラのある外壁は見た目の印象を著しく損ねてしまいます。
外壁にムラがあると買主や入居希望者に悪い印象を与え、取引価格の低下や成約率の低下につながる可能性があるため、売却や賃貸を検討している方は特に注意が必要です。
まとめ
ムラは1ヶ所だけでなく、数カ所で起こることもあるため、一つでも発見した際は塗装箇所全体を確認してムラの場所を把握してから施工した業者に相談することが大切です。
もし、施工業者が対応してくれないなど困った状況に陥ってしまった場合には、第三者機関に相談してみましょう。
プラニング・Kは施工後に万が一ムラや問題がある場合は解決するまでしっかりサポートしますので、外壁塗装を検討している方はぜひお気軽にご相談ください。
カテゴリ:外壁