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2023年8月31日
台風の後に確認すべき箇所とは
台風が過ぎ去ったらひと安心というところですが、お住まいは大丈夫ですか?
通常の雨とは違い、台風は過大なダメージを与えます。
台風の後には、家全体を確認することをおすすめします。
今回は、台風の後に起こりやすい症状と確認方法をご紹介します。
台風が与える影響
起こりうる影響と症状
通常の雨では特に何も起こらないけれど、台風の雨は威力が違います。
強い風を受けて外壁をたたきつけるような雨は注意が必要です。
屋根への影響
瓦のズレや浮き、割れ
瓦屋根の場合はズレや浮き、割れている箇所があると、風に煽られて瓦が剥がれたり、破片が飛んで周囲に被害を及ぼしたりする可能性があります。
瓦のズレは下からの目視だけでは確認が難しく、自分で屋根に上るのは大変危険です。瓦の異常に気付いたら専門業者に依頼をし、確認してもらいましょう。
漆喰の劣化
屋根瓦には欠かせない漆喰(しっくい)。漆喰は、瓦を固定する土を雨水から守るために漆喰で隙間を埋め、蓋のような役目をしています。
漆喰は経年劣化によってヒビが入り、剥がれてしまうこともあります。
漆喰部分が剥がれると、中の葺き土が雨水を含み流れ出し、最悪の場合は瓦が崩れ落ちてしまいます。
屋根の漆喰の寿命は瓦よりも短いため、15~20年程でメンテナンスが必要です。
外壁への影響
塗膜が劣化している外壁は防水の機能が低下しているため、雨を受けて水分を吸収します。湿気を含んでしまうと苔やカビの繁殖の可能性も高くなります。
チョーキング現象が悪化し、ひび割れが生じ、そのひび割れから雨漏りが発生することも考えられます。
また、海の近くの住宅は強風によって海水を含んだ水分が付着します。
これを『塩害』といい、家の腐食やサビの原因となり、家の劣化を進行させてしまう場合があります。塩害対策や、定期的なメンテナンスをしっかりと行いましょう。
雨樋への影響
雨樋とは、雨水を集めて排水させるプラスチック製(塩化ビニール樹脂)の筒状の建材。軒先に取り付ける樋を軒樋、軒樋から接続し地面までつながる縦方向の樋を竪樋といいます。
筒状の建材を継ぎ手と金具で固定しているため、台風などの外的要因によって大きな負荷がかかると壊れやすくなります。
雨樋の故障やゴミや落ち葉が雨樋に詰まっている場合は、雨水がうまく排水できず、雨樋に溜まって溢れ出してしまいます。
雨水が溢れてしまうと、地面の泥や砂利が外壁に飛び散り、外壁を汚してしまいます。
これらの症状を放置するとどうなる?
屋根の異常や外壁の劣化、雨樋の異常などを放置し続けると雨漏りが発生します。すると、漏電や白アリなどが発生する恐れもあります。
早期発見だと簡単な工事で修復できたものが、重症化してしまうと工事も大掛かりになり、高額な工事費用がかかってしまうことも考えられます。
確認方法
➊屋根
・屋根材が傷んでいたり、カビや苔が生えていないか。
・屋根材の欠けや剥がれがないか。
・漆喰部分が黒ずんだり崩れていないか。
・スレート屋根の棟板金の剥がれはないか。
※屋根の点検は危険が伴うため、必ず専門業者に依頼をしましょう。
❷外壁
・シーリングのひびや剥離、欠落がないか。
・外壁のひび割れや塗膜の剥がれはないか。
・サッシ周りのシーリングの縮みや剥がれがないか。
※すでに外壁に大きなひび割れがある場合は、内部(室内)の変化にも注意してください。
❸雨樋
屋根同様、ご自身で屋根に上がって確認するのは危険が伴います。
2階の窓から目視で確認できる範囲で行ってください。
・落ち葉やゴミが溜まっていないか。
・雨樋が歪んでいたり、ズレていないか。
・継ぎ手部分のズレや外れがないか。
※屋根同様、ご自身で屋根に上がって確認するのは危険が伴います。
2階の窓から目視で確認できる範囲で行ってください。
まとめ
夏は台風が多い季節です。それに加えて、夕立ちやゲリラ豪雨も多く発生します。
私たちの生活を守ってくれている家も、自然災害によってダメージを受けています。大切な家を守るためにも、事前に防ぐ定期的なメンテナンスとアフターケアが重要です。
台風が過ぎた後はお住まいに異常がないかを必ず確認し、早期発見&早期対処に努めましょう!
プラニング・Kでは、フリーダイヤル📞とHPからメールでのお問い合わせも可能です。
日中はお仕事で、電話でのやり取りが難しいという方は、下記URLからメールでのお問合せも受け付けております。
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2023年8月28日
塗膜の厚さはどのくらいが適切?
外壁塗装は3回塗が基本です。外壁塗装の塗料には適切な塗布量があり、塗膜は厚ければ良い訳ではなく、適切な厚みを守らなければ、かえって耐久性の低い外壁塗装になってしまいます。今回は外壁塗装の適切な塗布量や必要な塗装回数などに付いてご紹介します。
外壁塗装の目的
外壁塗装の目的は美観を保つこともそうですが、一番の目的は防水です。外壁塗装を怠っていると、塗膜の防水機能が劣化してそこから水が侵入し、雨漏りするリスクが発生します。
雨漏りがひどく家の構造が腐食してしまうと、大規模な修繕が必要になり外壁塗装以上の費用がかかってしまう可能性があります。家を劣化から守るためにも定期的な外壁塗装は必要です。
3回塗りの理由
外壁塗装のほとんどの材料が3回塗りを推奨しています。一般的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回に分けられます。また、外壁塗装は、塗装回数だけでなく塗膜の厚みも重要です。
どの塗料メーカーも性能を最大限発揮するために必要な塗膜厚というのが決められています。つまり3回塗っても適正な塗膜厚になっていなければ、メーカーが提示している性能を発揮することができません。
また、塗装回数が多ければ良いという訳でもありません。塗膜も厚くなってお得感がありそうですが、塗料はたくさん塗ればいいというものでもなく、少なくなってもいけません。
膜厚が薄くなれば性能が落ちてしまうのは想像できるかと思いますが、たくさん塗料を塗って塗膜が厚くなった場合はどうでしょうか?
厚くつけすぎた塗膜を「過膜厚」といいます。過膜厚になるとひび割れを起こす可能性があり、紫外線や雨水の影響を受けやすくなって劣化を早めます。このように塗装は膜厚がとても重要で、3回塗っても膜厚が薄ければ性能は最大限発揮されず、また膜厚が厚くなりすぎると施工不良を起こしてしまいます。
悪徳業者に注意
メーカーの定める希釈量や塗布回数を守らず塗装をする悪徳業者も存在します。塗装は仕上がってしまうと、その前に行った工程は見えなくなります。悪徳業者はこの工程が隠れてしまうのを逆手にとって、手抜き工事するので注意が必要です。
料金が安すぎる業者に注意
悪徳業者は、塗料を必要以上に薄めて塗装し、材料費を削減して利益をあげます。塗料を薄めると塗料の粘りが薄れてサラサラになるため早く塗ることができ、人件費も安くなります。
どんなに機能性に優れた機能性塗料を選んでも適切に施工しなければ意味がありません。このような悪徳業者は、過剰な割引をしていたり、施工費用が他に比べて大幅に安かったりします。安い工事には理由がありますので十分に気を付けましょう。
飛び込み営業
すべての飛び込み営業が悪徳業者というわけではありませんが、悪徳業者の手口として飛び込み営業をして不安をあおり、契約してしまう、というものがあります。
「外壁が劣化しているから今すぐ工事をしないと大変なことになる」などと謳って契約を急がせようとします。
その場では契約せず、他の業者の見積もりを取り、価格以外の情報もチェックして客観的に判断するようにしましょう。
まとめ
外壁塗装は適切な塗膜の厚さで施工する必要があります。それは塗料の性能を最大限に発揮するためです。なかには必要以上に塗料を薄めて施工する悪徳業者もおり、このような塗料で塗装した外壁は2年程度~3年程度で劣化症状が現れてしまうことがあります。
このようなことを防ぐ為にも外壁塗装は優良な外壁塗装会社に依頼することが大切です。見積もりの際には長年付き合っていけそうな業者かどうかも判断材料にして業者を選ぶようにしましょう。
カテゴリ:塗装工事
2023年8月24日
破風板の役割とメンテナンス
破風板とは何かご存じでしょうか?聞いたことはあるけど、どの部分か分からない、といった方が多いかと思います。今回は破風板の役割やメンテナンスについてご紹介していきたいと思います。
破風板とは
破風板とは、画像の赤い線で囲まれているような、屋根の側面に取り付けられている板のことです。屋根の妻側の側面を「破風(はふ)」と呼ぶことから名づけられました。
破風板があることで屋根の吹き上げる風を分散させることができ、台風や強風時の雨水の侵入を防ぐこともできます。さらに、破風板の存在により、屋根の下地や構造が隠され、美観の向上にも寄与します。
また、破風板には防火性能を高める役割もあり、住宅を安全かつ美しく見せるために重要な役割を担っているのです。
破風板の劣化症状
破風板は屋根の側面にあり、家の中でも特に雨風や紫外線が当たる場所です。新築時に破風板は塗装されていますが、紫外線によって外壁よりも早く塗膜が劣化します。塗膜が劣化すると雨が降った時に水を浸透させて破風板自体が弱くなっていきます。次のような劣化症状があれば、早目に補修を行いましょう。
・ひび割れ
・色褪せ
・塗膜の剥がれ
・コケ、カビ
・破損
破風板のメンテナンス方法
塗装
破風板の塗装は、比較的に損傷が軽い場合に行われる方法です。木材、金属系、窯業系などを問わずに行うことができます。塗装の効果としては、耐久性や防水性を上昇させることができます。
また、かかる費用も他の方法と比べると安く済みます。ただし、防火性能の上昇についてはほとんど期待できません。
金属板金巻き
剥離が一部だけでなく広範囲にわたっている場合、再塗装はおすすめできません。破風板に板金を巻いて表面をカバーする「板金巻き」をおすすめします。ガルバリウム鋼板の板で、既存の木製破風板を覆い包む方法で、最も多い破風板の修理方法です。塗装によるリフォームよりも耐久性や耐火性が高まります。
破風板交換
破風板自体が劣化してひび割れや欠けなどが起きていると塗装も板金巻きもおすすめできません。素材自体がボロボロになってしまっている場合は交換が必要になります。交換をする場合は木材でなく耐火性ボードなどを使用する場合が多いです。
劣化する前に心がけること
点検をする
破風板は屋根に付属している紫外線や風を強く受ける傷みやすい場所です。また屋根や破風板は高所にあるのでご自身で劣化を確認するのが難しい場所になります。
そのため築5年程度が過ぎたら、塗装の専門業者に点検を依頼しましょう。ご自身では確認しづらい場所なので、点検の際に業者に写真を撮って見せてもらうようにしましょう。
素地が傷む前に塗装する
破風板に初期症状が見られたら塗装を依頼しましょう。破風板が傷んでしまった後に塗装しても数年で塗装が剥がれてしまいます。破風板が退職してきたら塗装の時期ですので、点検の際に写真を見せてもらい退職が確認できた場合や、破風板を触ってもらい、手に色がつく状態になっていたらはやめに塗装を依頼しましょう。
まとめ
今回は破風板についてご紹介しました。面積こそ小さいですが、破風板は建物の耐久性を向上させるために大きな役割を担っています。それゆえにハードな環境に耐えねばならない場合が多く、傷みやすい部分でもあります。破風板の劣化のサインを見逃すことなく、適切なメンテナンスを施してあげましょう。
2023年8月21日
汚れにくい壁にするには
外壁塗装の目的は家を美しく見せてくれる美観の目的と、家を守る保護の目的があります。その2つの目的を維持するためには、外壁を汚れにくくすることが重要です。今回は汚れにくい外壁にするためのコツをご紹介します。
汚れの種類
・コケ、カビ、藻
日当たりが悪い、風通しが悪い、湿気が溜まりやすいといった条件の外壁によくみられるのがコケや藻です。建物の北側や、隣家と接している外壁などに多く発生します。コケやカビが発生すると、緑色の汚れとなって外壁にこびりつきます。
長期間放っておくと外壁の劣化が早まったり、内部に水気が侵入するなど、建物自体に悪影響を与えることに繋がります。
・雨だれ
雨だれは、窓枠、換気口など壁にある突起物、その他雨が当たるようなところならどこでもでてくる厄介な汚れで、水が垂れたような黒いあとのことです。放っておくと汚れが濃くなっていき、建物全体が黒ずんで見えてしまいます。
雨だれを防ぐには、「水切り」を設置し雨水が壁に流れないようにすることが大切です。
・排気ガス、埃
外壁は常に外気に晒されているため、排気ガスや土埃による汚れが付着します。黒やグレー、茶色の汚れとなって外壁に現れます。建物に悪影響を与えることは有馬園が、外壁全体がくすんだ印象になってしまいます。
塗料
汚れにくいという性質のことを低汚染と言い、この性能を備えた塗料は各メーカーから非常にたくさん出ています。それだけ汚れにくさというのは外壁塗装にとってとても重要であることが分かります。
また、塗料は「艶あり」にすると、表面がつやつやとした輝きのある外壁になります。「艶なし」にした場合は、光沢はなくマットで落ち着いた印象の外壁になります。どちらもメリット・デメリットがありますが、汚れにくさで決めるなら「艶あり」がおすすめです。
艶ありは、表面がつるつるしていて水を弾きやすいため、汚れに強い外壁になります。艶なしにすると、表面がざらざらとして細かな凹凸ができるため、その隙間に汚れが付着しやすくなってしまうためです。
外壁の色
綺麗な外壁が長持ちする超低汚染の塗料ですが、通常の塗料に比べて少し値段が高くなります。予算の関係で難しい場合は、汚れが目立ちにくいグレーやアイボリー、ブラウンなどの色を選ぶのがコツです。
外壁が汚れてきた場合…
どれだけ汚れない塗料を使用していても、時間が経つと外壁は汚れてしまいます。その場合の対処法についてご紹介します。
・ホースで水をかける
ホースで球に水をかけてあげて、汚れが特にひどいところなどを流します。高所での作業は非常に危険です。はしごを使用したり、屋根に上ったりするのはやめましょう。
・スポンジでこする
コケやカビ、藻はスポンジなどでこすると落ちます。強く擦りすぎると外壁や塗膜が傷んでしまうため、やさしくこすって洗い流しましょう。
・業者に依頼
プロの技術と、道具を使ってしっかりと汚れを落としてくれます。ただ、相場は外壁塗装工事の高圧洗浄よりも高い場合が多いです。
まとめ
汚れが目立たない外壁にするには、外壁の種類・色・塗料選びがポイントになります。一方で、汚れにくさばかりに囚われると、理想とするお家の外観からかけ離れてしまうこともあります。自分自身の希望と機能性のバランスを取りながら、外壁づくりを行いましょう。
カテゴリ:外壁
2023年8月17日
外壁の部分補修と全体補修
外壁は年月が経つにつれてどんどん劣化していきます。外壁補修、と聞くと外壁全体の工事かと思われる方が多いですが、部分補修という方法もあります。お客様のご自宅の劣化具合に合わせた補修工事を行う必要があります。
今回は外壁塗装の部分補修と全体補修についてご紹介していきます。
部分補修
外壁の劣化やダメージが大規模でない場合、部分的なヒビ割れなどについては、必要箇所だけに部分的に補修を行う工事の事です。部分補修は施工範囲が広範囲でないことから、比較的価格は抑えられる傾向にあります。
部分補修には以下のような工事があります。
シーリング工事
「目地」と呼ばれるパネルの継ぎ目にシーリング材が打ち込まれています。シーリング材は、伸びたり縮んだりしながら、雨などの水分が家の中に入ってくるのを防ぐ役割があります。
劣化がすすめばシーリング材が剥がれてきてしまい、外壁材の間を雨から守れなくなってしまうでしょう。大規模な雨漏りとなってしまう可能性があるので、定期的にチェックして部分補修を行うことがとても大切です。
ひび割れ補修
外壁の部分補修において最も一般的な方法です。建物は地震や地盤の動きの影響を受けるとヒビ(クラック)が発生しますが、そのヒビのみを補修するやり方です。シーリング材を充填したり、セメント補修をしたりしてヒビを埋め合わせます。
鉄部の錆補修
鉄部の錆びや腐食による劣化の場合には、部分補修として錆びの撤去などの下地調整後、サビ止め、中塗り、上塗りの順番に塗装を行います。また腐食による穴あきの場合は防水テープで補修や部分的な張替えが必要になります。
全体補修
全面補修は、部分補修と比較すると、費用が高くなりますが、外壁材や塗料の耐用年数が越えたときの抜本的な解決策として 必要不可欠です。全体補修には以下のような工事があります。
外壁材の張替
サイディングボードやALCが歪んだり反り返ったりしてしまっている場合や、築年数が30年以上のお家は、外壁材を新しく交換して修理する必要があります。
外壁の張り替えは大規模な工事になるため、全体的に行う場合の費用相場は約170~250万円と大きくなります。できれば張り替えが必要にならないように、部分補修をしておくのがオススメです。
外壁材の重ね張り
外壁を新しく張り替えるほどではないけど、劣化が気になる場合には、重ね張りという補修方法もあります。重ね張りは、今あるお家の外壁材の上からサイディングやALCなどの外壁材を重ねて張り付ける方法です。
外壁塗装
お家の外壁を守るためには、目地やひび割れにコーキング材を入れて補修することだけでなく、外壁塗装も大切です。外壁塗装と言っても、塗料によって値段はバラバラです。
さらに、外壁の素材によっても相性の良し悪しが分かれます。塗料選びは、あなたのお家の外壁に合った種類から、効果を維持できる期間や、金額を見比べるようにしましょう。
劣化症状やメンテナンス時期の目安
外壁補修は一般的には新築は10年、塗装している場合は7~10年と言われています。ただし、実際には使われている塗料の耐用年数が大きく関係していて、それぞれのお家で異なるため、一概には言えません。
さらに耐用年数がきていなくても、外壁補修が早まる場合があります。外壁補修のタイミングや規模は、築年数や外壁の劣化具合などによって変わってきます。お家の外壁に、以下の症状が出た場合は補修を検討しましょう。
・チョーキング(白亜化)現象
・ひび割れ
・コケ、藻
・サビ
まとめ
外壁は部分補修でも対応することができ、劣化の種類によって補修方法や費用は変わってきます。部分補修を行う事で、全体的な外壁塗装を行うよりも費用が抑えられるメリットがありますが、部分的な傷みが多い場合や、高所での補修を行う場合には、計画的な補修が必要です。
そのため、部分的な補修を行う前に、劣化状況を把握して、施工方法をどのように行っていくのか、長い目で見ながらしっかり検討していくことが大切です。
2023年8月10日
塗装の疑問を解決!
初めての外壁・屋根塗装を検討していて疑問や不安をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
「まずは基本的なことを知りたい」、「ネットで調べたけどどの情報が正しいのか分からない」とお悩みの方のために、今回は塗装工事に関する疑問についてQ&A形式でご紹介していきます。
Q:外壁塗装の費用は?
A:外壁塗装は“建物の大きさ、劣化具合、塗料のグレードによって価格が変わります。塗料には樹脂の違いによって耐久性が変わってきます。
一般的に使用されるのはシリコン塗料です。耐用年数と費用のコストパフォーマンスが良いため、1番人気の塗料です。
Q:工事前に近隣の方へ挨拶回りはしてもらえますか?
お伺いいたします。工事内容・期間など基本的なご説明をさせていただきます。
またお客様ご自身でもご挨拶しておくと、万が一何かあったときにトラブルに発展しにくいでしょう。
Q:ずっと在宅していなければいけませんか?
A:ずっと御在宅していただく必要はありません。工事は家の外での作業になるのでお施主様が留守でも工事は可能です。
しかし、高圧洗浄や下地補修の際に電源や水道を使用するため、業者が発電機を持っていなかったり、コンセントや水道が外にない場合、作業が進まなくなるため、家にいる必要がある日程があるか、契約時に業者へ確認しましょう。
Q:塗料の臭いは気になりませんか?
A:油性塗料だとシンナー特有の臭いが気になるかもしれません。しかし、最近の外壁塗装では水性塗料が主流になってきているので、あまり気にならないと思います。
もし臭いが気になるようでしたら、室内の場合は窓を開けないなど、なるべく外の臭いを部屋の中に入れない様にしましょう。
Q:洗濯物は干せるの?
A:外壁塗装期間中はベランダ及び、敷地内にも洗濯物を干せません。これは塗料の飛び散るリスク、塗料の臭いが付着するリスクがあるためです。
外壁塗装期間中の洗濯物は室内で行うかコインランドリーを使用するようにしましょう。また、どうしても外干しがしたい場合は業者と相談しましょう。
Q:どのような塗料がオススメですか?
A:判断基準として第一に耐久年数を軸とすることをオススメします。シリコン塗料と言ってもピンからキリまであり、違いは耐久年数なのでこれを気にすると良いと思います。
更に塗料には機能の違いがあります。 機能性に関してはご自身が良いなと思うものを選びましょう。
Q:外壁塗装中、ペットは大丈夫ですか?
A:外壁塗装期間中、ペットは家から隔離させておいたほうがよいです。外壁塗装期間中は足場やペンキ缶などを持って職人さんが家を往来するので、ペットにぶつかったりしてケガをしてしまう可能性もあります。
また、インコを飼われているお宅は必ず外壁塗装期間中はペットホテルに預けるようしましょう。インコは呼吸系が敏感なのでペンキの臭いで具合が悪くなる可能性もあります。
Q:雨の日に塗装作業はできますか?
A:天候により工期や作業日程に変更があります。雨以外に夜露や残雪がある場合も作業を行うことができない場合があります。
また、気温や湿度、強風に関しても施工の品質、作業の安全性の観点から作業を取りやめる場合があります。
Q:外壁がどのような状態になると塗り替えが必要?
A:外壁の塗り替えは新築で10年、1度塗り替えたことがある場合は7~10年くらいで塗り替えが必要になります。
外壁の劣化症状には、変色、塗膜の剥がれ、チョーキング現象(壁を指で触ると白い粉がつくこと)、ひび割れなどがあります。これは1つではなく複数起きている場合もあります。劣化現象を発見したら、放置せずに業者に相談しましょう。
Q:外壁塗装はDIYできる?
A:費用的には業者に依頼するより安く済みますが、塗りムラや塗膜の剥離などの失敗のリスクが多くあります。また、施工中に落下してしまうなどの危険性も伴います。
さらに、塗った後に施工不良があると、結局業者に補修依頼するようになり、追加費用がかかります。そのため、DIYでの塗装はおすすめしません。
まとめ
今回は塗装工事に関する疑問をお答えしました。それぞれの詳細に関しては別の記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。この記事を参考に塗装工事への知識を深め、満足のいく塗装工事を行いましょう。
他にもご質問がございましたら、プラニング・Kまでお気軽にお問い合わせください。
カテゴリ:塗装工事
2023年8月7日
外壁塗装の艶有と艶なしの違い
外壁塗装で塗料を選ぶ際、色のほかに悩むことと言えば、「艶有にするか艶なしにするか」ではないかと思います。外壁塗装でいう艶とはキラキラとは光を反射するような塗料を艶がある塗料、光がほとんど反射しないものが艶なしという表現をします。
今回は外壁塗装における艶あり・艶なしのメリットやデメリットについてご紹介していきます。
艶とは
艶とは、物の滑らかに反射する光、光沢の事です。納車されたばかりの新車をイメージすると、想像しやすいかもしれません。一方で艶なしの場合は、限りなく光を反射しません。石やアスファルトのようにザラザラとした雰囲気になります。
つまり、艶あり・艶なしの違いとは光を反射するかどうかということです。光を反射すれば新築のような見栄えになり、反射をなくせば、落ち着きのある見栄えになります。
メリット・デメリット
塗料の耐久性
艶あり・艶なしの塗料の大きな違いは、塗料の耐久性です。外壁塗装の塗料は、艶ありのものが一般的です。艶なしや5分艶は艶を消すため、もともとの塗料に調整剤を混ぜて作られているものがあります。艶なしの表面は、艶ありの塗料に比べてザラザラしているため、ごみやほこり、水などが溜まりやすくなり、塗料の劣化が早くなります。
艶あり塗料は表面が滑らかになるのでゴミなどが付着していても落ちていきますが、表面がざらざらしている艶なし塗装では、引っかかって落ちないこともあります。
色のバリエーション
艶ありと艶なしの塗料を比べてみると、艶有の塗料の方が選べる色数は多くなります。戸建の外壁塗装には艶ありのほうが向いているため、塗料メーカーの商品も自然と艶ありのものが中心となってきます。どうしても希望の色があるけど艶なしが良いという場合は、その色に調整剤を加えることで解決することもできます。
しかし、調整剤は不純物となるため、塗料の耐久力を落とすことに繋がります。したがって、たくさんのサンプルの中から色を選びたい場合は、艶ありの方が選択肢は多くなります。
印象の差
塗料の耐久性や色のバリエーションで、デメリットが目立つ艶なしですが、最大の魅力はマットな質感。塗りたての艶なし塗装は、重厚感の中にも繊細な魅力を感じさせてくれます。建物の雰囲気や周辺の環境によって、艶が似合うものと似あわないものがあります。
例えば、日当たりが悪い場所にある戸建の塗装を、艶なしで行うと、暗い印象の建物になってしまいます。また、周りの建物が艶なしの外壁塗装が多いのに、1件だけピカピカの艶あり塗装では、悪目立ちしてしまうこともあります。同じ色でも、艶のあり・なしで受ける印象が違ってくるので、注意が必要です。
塗料を選ぶ時のポイント
A4サイズ以上の見本板で確認
色はもちろん、艶の感じや、艶なしの感じはA4サイズ以上の見本板で確認を行いましょう。A4以下の小さいサイズで確認すると、仕上がってみたらイメージと違った、ということが起きてしまいます。
また、色見本だけではイメージが湧かないという方は、業者と相談し、検討中の塗料を塗装したサンプルを用意してもらったり、実際に外壁に試し塗をしてもらうといった方法があります。
屋外で確認
塗装業者に色見本を見せてもらったら、必ず屋外で確認をしましょう。室内の照明器具の下で照らされた色見本と屋外で実際の日光に照らされた色見本では、艶の感じや色味が違って見えます。そのため、室内よりも屋外で色見本を確認したほうが、実際に塗装をしたものと思っていたイメージがより近く見えます。
まとめ
外壁塗装と言えば、色のことを考えがちですが、艶についても知っておく必要があります。艶消しは艶感を抑えたマットな仕上がりになる塗料です。艶ありは塗りたての光沢感が出る塗料です。
それぞれの性質には一長一短あり、艶あり・艶なしのどちらかが良い悪いというものではありません。ご自宅の雰囲気を考えつつ、これからのメリット・デメリットを踏まえて、しっかりと選ぶようにしましょう。
カテゴリ:塗装工事
2023年8月3日
屋根塗装はなぜ必要?
屋根の塗り替えは、「屋根を綺麗に見せる」という役割もありますが、その一番重要な役割は、実は「屋根が劣化しないように保護する」ことです。屋根は外壁と同じく建物を守る役割をしています。
屋根は常に雨風や紫外線に晒されているため、外壁よりも劣化が早くなり、最悪の場合、改修に多大な費用がかかる可能性があります。塗装による保護機能が失われる前に、再び塗装によって保護機能を復元することが大切です。今回は屋根塗装の必要性についてご紹介します。
屋根塗装はお家を守るために必要
屋根を保護する目的は主に、美観を保つこと、屋根を保護すること、太陽光を防ぐことです。
美観を保つ
塗装によって色褪せてしまった屋根を再塗装することで、色や艶を出し、住宅を美しく見せることができます。また、屋根や外壁に塗られている塗料は、単純にきれいな色を見せるために塗られているわけではありません。
雨によって汚れを洗い流すセルフクリーニング機能や、カビやコケなどが発生しづらくなる機能など、塗料には様々な機能が備わっています。
屋根の保護
屋根は雨や風に晒されるため、劣化しやすい部分です。塗装をすることで雨や風から屋根の建築材を守ることができます。屋根の内部には防水シートが張られていますが、水の侵入を完全に防げるものではありません。塗装をしなければ、建築材は雨水によって腐食してしまいます。
太陽光を防ぐ
屋根に使う塗料には「遮熱塗料」「断熱塗料」が存在します。遮熱塗料は太陽光を反射して熱の発生を抑制し、断熱塗料は熱を通しにくくするものです。
遮熱・断熱塗料を使用することで、室温の上昇を抑えることが可能です。塗装によって機能性を加えることで現状の環境を快適にすることができます。
屋根の劣化症状と塗装の目安
建物を守っている屋根の塗装は、紫外線と熱により徐々に劣化し、一般的に新築の場合約10年、塗り替えをした場合、約8~10年で本来の保護機能を発揮できなくなってしまいます。屋根の劣化を早めないために、塗装の保護機能が落ちてきたら、塗り替えをして新しい塗膜で保護する必要があります。
劣化症状には、
・色褪せ ・ヒビ、割れ
・カビ、コケ ・サビ
・屋根の反り ・塗装の剥がれ
といったものがあります。
屋根の劣化症状は地上からは確認しづらいため、外壁の劣化症状と見比べると良いでしょう。必ずしも屋根が劣化しているとは限りませんが、外壁よりも屋根のほうが、太陽から3倍の紫外線、熱を受け、雨が当たることが多いので、劣化が早く進むと言われています。
また、屋根の塗装目安は築8~10年ごろです。このぐらい経つと、紫外線の影響で防水効果が失われてしまいます。屋根は外壁と違い、日差しを遮るものがほとんどないため、思った以上に劣化が早いことがあります。できれば築7~8年ごろには一度屋根点検をし、劣化が進行する前に塗装するのがベストです。
まとめ
屋根は見えにくい箇所なので「屋根塗装は必要ない」という話を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、それは間違いです。屋根は雨風や紫外線の影響が強いため、塗装によるメンテナンスがとても重要です。塗装しないで放っておくと、防水効果が弱まり建物の劣化原因や、風雨災害で被害が広がるといったことが発生します。
塗装する時期に目安は築10年前後で、症状としては色褪せ、コケなどが目立ち始めたら検討するようにしましょう。屋根塗装は大切なお家を長持ちさせるための重要なメンテナンスです。お家を劣化させないためにも定期的な塗装を行いましょう。
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