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2021年2月4日
塗料の基礎知識『クリヤー塗装とは』
屋根・外壁塗装をインターネットで検索していると、様々な専門用語を目にしますよね。
その中でクリヤー塗装やクリヤー仕上げという言葉を聞いたことはありませんか。
今回は、クリヤー塗装についてご紹介します。
仕上がりによる分類
塗膜の仕上がり(見た目)状態で分類されます。
主に薄付けで外観の保護や美観を主目的としており、意匠性は下地によります。
顔料が入ったタイプ(エナメル塗料)と、透明なタイプ(クリヤー塗料)に分類されます。
エナメル塗料
色付きの塗料。樹脂に着色顔料が混ぜてあり、多種の色艶を作ることが出来る。
■水系ファインコートフッ素(菊水化学工業)
【特長】
・酸性雨や紫外線等による外的劣化要因に対する耐候性がよく、長期的に変退色や塗膜劣化を抑える。
・低汚染性に優れている。親水性に優れた塗膜は、汚れが付着しても雨と共に徐々に流れ汚染を抑える。
・透湿性を有する。
・防藻・防カビ性に優れている。特殊配合によりカビや藻の発生を抑制し、美観を保つ。
・滑らかな塗膜を形成し、優れた光沢を発揮する。
クリヤー塗料
その名の通り透明な塗料。着色顔料が入っておらず、無色透明な塗膜が出来ます。
下地の多彩感(色々な色を使っている柄)を生かしたまま、保護及び光沢の回復が可能です。
■キクスイSPパワーフッ素クリヤー(菊水化学工業)
【特長】
・紫外線や酸性雨等で劣化している面に塗布することにより、表面保護・光沢の復活が可能。
・フッ素樹脂の優れた性能により、超低汚染性を実現
・防藻・防カビ剤を配合。藻やカビの発生を防ぐ。
【用途】
・サイディングボード各種(窯業系、金属系)
・磁器タイル
・石材調塗材用
クリヤー塗装を選ぶメリット
①外壁のデザインを最大限に生かせる
最近は外壁デザインにこだわった住宅も増えています。
外壁のデザインや風合いを維持したまま塗装をしたい場合は、クリア塗装を行うのがおすすめです。
②外壁に光沢を与える
クリヤー塗装は外壁に艶を出すことができます。
艶にも光沢感の強い『艶有』や、光沢感を少し抑えた『3分艶』などがあります。塗料によって艶の種類が異なるため、事前に確認しましょう。
③外壁の保護
屋根や外壁が塗装されていることにより、強い紫外線や雨風から建物を保護しています。
新しい塗膜の層は防水機能が高く、塗替え時をピークに経年とともに防水の機能は低下していきます。そのまま放置していると美観が損なわれるだけでなく、塗膜の保護性能が無くなり建物内部に水が入り込むようになります。
定期的な塗替えで新しい塗膜層をつくり、住まいを守りましょう。
まとめ
クリヤー塗装は、現在の屋根や外壁のデザイン性を保つことができるのが最大のメリットです。
現在の屋根や外壁の雰囲気をそのままに、防水機能を高めたいという方におすすめです。
クリヤー塗料でも製品によって機能性に違いがあるため、施工業者に相談して選びましょう。
2021年2月1日
そもそも外壁や屋根塗装は何故必要なの?
皆さんは、外壁塗装や屋根塗装が何故必要なのか、ご存知ですか?
外壁塗装や屋根塗装が必要なのは、なんとなく聞いたことがあり知っているけれど、本質的な必要性については知らない、という方が多いのではないでしょうか。
今回は、外壁塗装,屋根塗装について、どうして塗装工事が必要なのか詳しく見ていきましょう。
外壁塗装,屋根塗装は何故必要なの?
外壁や屋根の塗装は、なぜ必要なのでしょうか?
住宅街を車で走っていても、塗装工事をしている住宅と塗装工事をしていない住宅があります。塗装工事を怠ったとしても、すぐに住宅が崩れてしまうような大きな被害に合うわけではなさそうです。
では、なぜ外壁、屋根の塗装は必要なのでしょう。
①新築時の輝きを取り戻す!
外壁塗装や屋根塗装の目的は住宅の保護だけではなく、新築時の輝きを取り戻し美観の向上を目的とする方も多くいらっしゃいます。
これまでの色と違う色で塗り替えてイメージチェンジを図る方も多くいます。
新築時にはなかったような高機能性塗料も発売されており、遮熱塗料や断熱塗料耐汚染性塗料など、塗り替えのタイミングで必要な機能を持つ塗料を選ぶことが可能になりました。
②雨風から住宅(住まい)を守る!
バケツをひっくり返したような激しい大雨や、音を立てて吹き付ける強い風、一年中降り注ぐ紫外線に真夏の猛暑、真冬の氷結など、過酷な環境からそこで暮らす人を守っているのが住宅(住まい)です。
住宅(住まい)は屋外、屋内を問わずに発生する湿気と乾燥によるダメージを日々受けています。
人の身体はダメージ(疲れなど)が溜まっても、それをケアすることにより回復することができます。
しかし住宅(住まい)の場合は自然回復は不可能です。そのため定期的なメンテナンスが必要になるわけです。
住宅(住まい)にとって水分は大敵
水分は大敵・・・ 雨漏りにより室内クロスが剥がれる 雨漏りにより天井に雨染みができている
雨漏りはお住まいの寿命を著しく縮めてしまいます。
お住まいの大敵は水分です。雨水が住宅の内部に浸入してくれば、梁や柱といった住まいの重要な部分を腐食させます。
住宅(住まい)の寿命を著しく短くしてしまうのです。
雨水が住宅(住まい)内部に侵入するのを防ぎ住宅(住まい)を守る役目を担っているのが、外壁や屋根ですが、その外壁や屋根を守っているのが塗装です。
外壁材自体には防水性はほぼありません。塗装を施すことにより雨水に対しての防水機能を発揮することができます。
屋根材も同様で、粘土瓦以外の屋根材では塗装が必要です。
塗装が劣化すると、塗膜の劣化が進みます。この状態で放置してしまうと塗膜により保護されていた素材自体の劣化を引き起こしてしまいます。
塗膜のみの劣化であれば塗り替えメンテナンスで、費用も抑えることができます。
新築または前回の塗り替えから8年以上経過している場合は、一度住宅の点検を依頼してみましょう。
③資産価値を維持するため!
外壁塗装、屋根塗装によるメンテナンスは住宅(住まい)を守り長く住み続けられるようにする目的と共に、大切な資産価値の維持にも大きな影響があります。
同じ築年数の住宅であっても、定期的にメンテナンスをしている住宅と、何もせず年数だけが経過してしまった住宅では、資産価値は違ってきます。
この資産価値の判断材料となるのが、今後も長く住み続けることができるか、どうかという観点です。
定期的なメンテナンスをしている住宅の方が、何もせず年数だけが経過してしまった住宅よりも安心して長く住めるのは当然のことです。
外壁塗装、屋根塗装による塗り替えメンテナンスにより、大切な資産価値の維持に努めましょう。
まとめ
外壁塗装、屋根塗装がどうして必要なのかをご紹介しました。
適切な時期に塗り替えメンテナンスを行うことにより、厳しい自然環境から家族を守り快適な生活を送ることが可能となり、メンテナンスのタイミングで外観のイメージチェンジもできる外壁、屋根塗装。
皆さんも、新築から、または前回の塗り替えから8年以上経過している場合は専門の業者へ現状診断を依頼して、大切な資産を長く維持できるように心掛けましょう。
2021年1月25日
シリコン塗料が選ばれる理由
シリコン塗料というのを聞いたことはありますか?
外壁塗装を検討されている方は、シリコン塗料について耳にしたことがあるかと思います。
ではシリコン塗料とは何か、特徴を見てみましょう。
塗料について知る
塗料を構成する4つの成分
塗料は「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶剤」の4つの成分から構成されています。
顔料
顔料そのものが色を持つ粉末固体で、主に塗料の色彩などを形づくる成分。
顔料自体が私たちの目に塗膜として見えている。
樹脂
塗料の主成分である顔料だけでは塗膜として機能せず、樹脂は顔料を膜として密着させる働きを持つ。
溶剤
樹脂を溶かすための希釈用として水やシンナーを用いる。
塗料を塗りやすくするため、適正な粘度に調整したり、塗面の仕上がりをよくするために使用する。
添加剤
防藻、防カビ、低汚染、抗菌など塗料の機能を向上させる補助薬品。
塗装の目的とする機能や用途に応じて必要な添加剤を少量だけで混ぜ合わせる。
シリコン塗料の特徴
塗料に含まれる4つの成分のうちのひとつである『樹脂』の主成分がシリコンなので、シリコン塗料と呼ばれています。
シリコン塗料のメリットとデメリット
◎メリット
・耐久性が高く、紫外線に強い。
・耐水性や耐候性に優れている。
・汚れにくい
・価格と性能のバランスが良く、一番塗装されている塗料。
×デメリット
・メーカーによって水性と油性など種類が多種多様なので、性能の違いを判断しづらい。
シリコン塗料が選ばれる理由
少しでも経済的な負担を少なくしたいと安価な塗料を選ぶよりも、耐用年数が長い塗料を使用した方が塗替えの回数を減らす事ができるため、トータルのメンテナンスコストは抑えられます。
■耐用年数
・アクリル塗料…3~5年
・ウレタン塗料…5~7年
・シリコン塗料…7~10年
■費用面
シリコン塗料はウレタン塗料と比較すると価格が少し高くなりますが、耐用年数がウレタン塗料より1.5~2倍程度長く、耐久性に優れています。
まとめ
シリコン塗料は価格や耐用年数など総合的にみてバランスが良く、戸建て住宅の外壁塗装では最も多く使用されています。
現在お住まいの家にあと何年暮らすのかなど、今後の生活プランが明確な場合は適した塗料を選択することをおすすめします。
塗料のことでお悩みがありましたら、ぜひプラニング・Kにご相談ください。
2021年1月18日
屋根塗装~色選びのポイント~
屋根塗装の際、色選びに迷っているなんてことありませんか?
家の外観イメージにも大きな印象を与える屋根の色は、非常に重要です。
ではどうやって選べばいいか、屋根塗装の色選びについてご紹介します。
屋根塗装の色とは
車や洋服を選ぶ際、色に迷うことは誰もが経験されたことがあるかと思います。
同じように屋根塗装にもたくさんの色があります。
使用する塗料によって違いはありますが、主となる色はどの塗料にもあります。
【色選び】
どのような色を選べばいいのか、一般的に人気の色は何色なのか気になりますよね。
色を決める際のポイントを抑えておけば、失敗することなく色決めができます。
◎人気の色
グレー系
グレーは黒よりも熱を吸収しにくく、汚れが目立ちにくいのが大きなメリットと言えます。
色合わせがしやすいことで、人気の色として多く使用されています。
グレーの中でも様々な色があり、白が多く含まれているライトグレーから黒が強いダークグレーまであります。
ブラウン系
ブラウン系もまたグレー系同様に人気が高い色です。
汚れが目立ちにくく、外壁やその他の色と調和し周囲に溶け込みやすい特徴があります。
落ち着いた雰囲気で飽きを感じず、長期的に楽しむことができます。
▲避けたほうがいい色
ホワイト系
清潔感のある白色を塗りたいとお考えの方もいるかと思いますが、白は汚れが目立ちやすいので、特に見た目が気になる方はおすすめできません。
家は強い直射日光や雨風などを受け、日々劣化していきます。
一般的に10年で塗替え時期と言われているため、いかに10年間汚れや劣化を目立たなく過ごすことができるかということも重要になります。
原色系
原色に近い色味のカラーは、経年劣化により退色(色あせ)がしやすいと言われています。
塗りたての鮮やかな色を保っている時期は素敵に見える屋根も、『数年後には色あせてしまっていた』なんてことも考えられます。
そして何より、色あせた屋根は古びた暗い印象を与えてしまいます。
4~5年後には塗り替えるという予定がある方以外は、あまりお勧めできません。
色を決める際のポイント
①色単体で考えないこと
基本的には塗料メーカーの色見本を見て決めることがほとんどですが、明るさや濃淡によっても印象が変わります。
色見本で見るサイズに比べ、実際に塗り替える屋根の面積が大きいため、色見本で選んだ色を実際に屋根に塗ったらイメージと違ったということもあります。
色の面積によって見え方が変わる視覚効果です。塗料メーカーによるカラーシュミレーションを行うことでイメージしやすくなります。
②全体のバランスを考える
家には様々な部位があります。外壁はもちろん、玄関ドアや窓など全てに色があります。
屋根の色だけで考えず、外壁の色との配色はどうかなど、全体をイメージすることをおすすめします。
※コストを抑えるために屋根と外壁を同時に塗替えするという方も多いので、その場合は塗替えたい色をベースに組み合わせましょう。
③景観との相性
美しいまちづくりとして市町村が『景観ガイドライン』を定めている地域があります。その場合、街の景観を壊さないよう一般住宅や商業施設など外観の色を規定の範囲で行うことが必要になります。
奇抜な色にしてしまうと、場合によってはご近所トラブルの原因になるケースもあります。周囲の住宅環境に馴染む色選びを心がけましょう。
まとめ
家を大きくイメージチェンジできるのが屋根塗装です。
選ぶ色によって家の印象を変えるため、色決めの際は施工業者としっかり打合せをしましょう。
屋根塗装の色選びに迷ったら、ぜひプラニング・Kにご相談ください。
カテゴリ:屋根
2021年1月14日
寒い冬でも塗装工事はできる?
外観の色あせや劣化が気になり、我が家もそろそろ塗替えの時期かな?と感じたら、いつ塗替え工事を依頼するか悩みますよね。
今回は寒い冬でも塗装工事はできるのか、ご紹介します。
そもそも冬に塗装工事はできる?
冬に塗装工事をするメリットとデメリット
◎メリット
・冬は乾燥しているため塗料の乾きが早い
冬は気温が低いので塗料の乾きが悪く感じますが、気温が低い・日射量が少ないという点を除けば空気が乾燥しているため、塗料の硬化には適していると言えます。
・天候が安定しやすい
夏は台風や突然のスコールなどで天候が崩れやすいのに比べ、冬は雨が少なく比較的安定しています。
×デメリット
・日照時間が短い
日照時間が短いため、1日の作業時間が短くなります。
作業時間が短くなると、その分工事の進みが遅くなり通常より工期が延びてしまう可能性があります。
・真冬日は工事ができない
晴れていても気温が5℃以下の真冬日は、塗装工事ができません。
寒い日が続いた場合、予定通りに工事が進まず完工日が長引いてしまうことがあります。
冬の塗装工事で注意するポイント
■工事のスケージュールは余裕を持って
屋根や外壁塗装は外部の工事なので、気温や天候に左右されます。
雨天や雪の場合はもちろん、湿度が85%より高い場合も工事を行えません。
良好な天候が続けば工事もスケジュール通りに進みますが、契約時に数週間~数カ月先の天候を予測するのは不可能です。
従って、『どうしても○月○日までに工事を終わらせたい』という場合は事前に施工業者に伝え、余裕をもって工事のスケジュールを組んでもらうことをおすすめします。
■希望の業者に依頼しやすい!?
年の瀬はゆっくりと過ごしたいと思われる方が多いため、塗装工事を依頼する方も比較的少なくなります。
そのため、お願いしたい施工業者に希望の時期で工事の依頼をすることができる可能性が高くなります。
まとめ
屋根・外壁塗装は、気温5℃以上で湿度が85%以下の条件を満たしていれば、真冬でも工事を行うことができます。
香川県は晴れの日が多く、全国的に見ても雪が少ない温暖な地域なので、
雪が多い地域では難しい真冬の工事も安心して行えます。
まずはお気軽にお問い合わせください。
2021年1月7日
外壁塗装をする前に
家の塗装をしようと検討されている際、第一段階として何をされますか?
まずはインターネットで検索をする方が多いのではないでしょうか。
塗装工事を決める事前のポイントをご紹介します。
ご自宅の状況を知っておこう!
塗替えを検討されている方の中には、色あせや劣化が気になる・前回の塗装から随分年数が経っている・家族のことが落ち着いたのでリフォームをしたいなど、理由はそれぞれ違います。
■家の劣化を確認しましょう。
まずは、ご自身で劣化の箇所を把握することが必要です。
そして施工業者が現場調査をする際に、確認してもらってください。
・ひび割れや塗膜の浮き
・カビやコケの発生
・チョーキング現象
■気になる症状の有無
目の届かない雨樋や屋根など、気になっている箇所はありませんか?
天井や壁のシミなどは屋根や外壁塗装に関係ないと思われている方もいますが、実は思いもよらない場所に原因が隠れていることがあります。
気になる箇所があれば、必ず施工業者に伝えるようにしましょう。
今後の暮らしをどうしていきたいか?
今後のライフプランをしっかりと考え、屋根や外壁の塗装することをおすすめします。
■10年を目処に塗装計画を立てよう!
塗替えの時期は、前回の塗装から約10年が目安と言われています。
家の劣化状況によっても違ってきますが、いつが塗替えのベストタイミングなのかを見極めましょう。
例えば、
・10年以内に手放す予定がある
・子供が独立したので、開業して店舗を始めたい
以上のように、今後の暮らしを想定し塗装することで、安心な生活を維持することができます。
まとめ
家の外観の大半を占める屋根や外壁は、住まいの顔とも言えます。
10数年に一度の塗替え工事を成功させるために、事前に計画をしっかりと立てましょう。
屋根や外壁塗装のことでご心配やお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
2020年12月28日
屋根の防水シートにも寿命はあるの?
住宅の屋根材の下には、雨水の侵入を防ぐために防水シートが敷かれています。
この防水シートの耐用年数をご存じの方は少ないでしょう。
今回は、屋根材と防水シートの耐用年数について詳しくご紹介します。
屋根材の下の防水シートの耐用年数は?
屋根材の下に敷かれている防水シートのことを、「ルーフィング」と言いますが、このルーフィングには主に2種類のものがあります。
アスファルトを紙板に染み込ませて作られた「アスファルトルーフィング」と、ゴム樹脂で作られた「ゴム製ルーフィング」があります。
それぞれ耐用年数は、「アスファルトルーフィング」が約20年、「ゴム製ルーフィング」が約15年と言われています。
ルーフィングは屋根の基礎部分の野地板の上に施工されます。屋根材が雨水の侵入を防ぎきれなかった場合に、屋根内部へと雨水が侵入するのを防ぐ働きがあります。
耐用年数が過ぎたルーフィングでは雨漏りする?
ルーフィングには弾力性があり、建物の揺れなどで屋根の構造が伸縮しても追随して隙間が空かない(開かない)ようになっています。
この柔軟性が劣化にともない失われていき、寿命を迎えると堅くボロボロになってしまい、屋根の隙間を埋めることができなくなります。
ルーフィングがこのような状態であっても、屋根材の防水性が維持できていれば雨漏りがすぐに起こることは、ありません。屋根材に隙間ができてしまった場合は雨が大量に侵入してしまう恐れがあり大きな雨漏りへと発展してしまいます。
雨漏りが起きてしまってからでは建物の躯体部に大きなダメージを負う可能性が高くなりますので、ルーフィングの耐用年数を過ぎたら、できるだけ早いタイミングでルーフィングの交換を行いましょう。
屋根の防水メンテナンスのタイミングは?
先述の通り「アスファルトルーフィング」は約20年、「ゴム製ルーフィング」は約15年の耐用年数と言われていますが、メンテナンスはどのタイミングで行えば良いのでしょうか?
一番理想的な防水メンテナンスのタイミングは、耐用年数を迎える約1年前です。
但し、海沿いで潮風と強い日差しがある環境下や、雪国のように冷気と雪の重量で屋根に強い負荷がかかる場合は劣化が通常よりも早い場合があります。
ルーフィングの状態を確認するためには、屋根材をすべて撤去しなければなりません。
雨漏り等の被害を防止するためにも、耐用年数に達する前にルーフィングのメンテナンスを行うと良いでしょう。
アスファルトルーフィングの場合は耐用年数が約20年ですので、約19年でメンテナンスの準備をしましょう。同じようにゴム製ルーフィングの場合は耐用年数が約15年ですので、約14年で準備を始めましょう。
まとめ
建物の状態を良いまま長く保つためには、雨漏りによる躯体部への被害を防ぐことが重要です。雨の侵入を防ぐ役割を担う、ルーフィングの劣化を見逃さず耐用年数前の点検メンテナンスを心掛けましょう。
カテゴリ:屋根
2020年12月24日
屋根・外壁塗装 ―足場が必要な理由とは-
足場に囲まれた工事現場を目にしたことはありませんか?
屋根や外壁塗装をする際に必要になるのが、足場仮設です。
では、足場はなぜ必要なのでしょうか。その理由についてご紹介します。
足場とは
屋根や外壁の塗装工事をする際、住宅の周囲に足場を組立て、安全に施工できるようにするためのものです。
足場の緊結部分に日本古来のくさびの原理を採用しており、手すりや足場板の組み合わせ方によって、建物に合わせた足場を作ることが可能です。
足場が必要な理由
①安全性
どんな工事であっても、安全性を第一に考えなければいけません。
足場の設置は、高い場所で作業する作業者を墜落などの危険から守るためです。
そして高所作業の中、自分自身の体を安定させることができる足場が欠かせません。
②作業の安定
足場の仮設は大掛かりに思えてしまうかもしれませんが、安定した更新質な塗装を仕上げるためにも必要と言えます。
足場があることにより作業員の足元は安定し、その結果作業がしやすくなり、塗りムラや塗り残しを防ぎ、質の高い塗装に繋がります。
③近隣の住宅への配慮
屋根や外壁の塗装工事をする際、事前に行うのが高圧洗浄です。
高圧洗浄は、水を高圧で噴射させ長年で付着した汚れを洗い流します。
高圧洗浄や塗装の最中に、近隣のお宅に飛散するのを防ぐための養生ネットを取り付けます。
足場のご近所トラブルを防ぐために
ご自宅が工事をする際、心配なことの一つにご近所トラブルが挙げられます。安心して工事をするために、トラブルを未然に防ぎましょう。
■近隣の挨拶回り
工事前の挨拶は必要です。
工事内容にもよりますが、屋根や外壁リフォームの場合は足場仮設をするため、近隣の方への配慮が必要になります。
塗料の匂いや作業中の工事車両が通行の妨げになるなど、万が一何か問題が発生した際でも、挨拶をしているかどうかで関係を良好に保つことができます。
足場とセットにするとお得
足場が必要な工事は、できるだけまとめて行うことがポイントです。
別々に工事を依頼すると、それぞれで足場代金がかかることになります。
屋根や外壁の塗装を検討されている方は、施工業者による現場調査の際にしっかりと見てもらいましょう。
足場を有効活用し、工事が必要な箇所は一緒にリフォームされることをおすすめします。
■足場が必要なリフォーム
●外壁の塗替え・サイディング工事
●屋根の塗替え・葺き替え
●雨樋の交換
●破風や軒天の工事
●高所の窓や雨戸の交換
まとめ
足場の必要性についてお分かりいただけたかと思います。
プラニング・Kでは、屋根・外壁の無料点検を行っております。
足場が必要な工事でご不明な点がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
2020年12月14日
ご自宅の防水は大丈夫?
ベランダやバルコニー、屋上の防水対策は大丈夫ですか?
雨漏りとは屋根からするものだと思われていますが、ベランダやバルコニー、屋上などから家の内部に雨が侵入することも多くあります。
では、どのような防水対策を行えばよいでしょう。今回は塗膜防水工事についてご紹介します。
防水工事とは?
施工直後であれば高い防水機能を維持しているため、建物の内部に雨水が侵入することはありません。
しかし、常に強い直射日光や雨風にさらされている状態のベランダや屋上の防水層はダメージを受けています。防水層の劣化は防水機能を失い建物の内部へ雨水が侵入しやすくなります。
こんな症状が出ていたら要注意!
■色あせ
色あせは塗膜の防水機能が低下している現れです。
■膨れ・剥がれ
剥がれや膨れを見つけたら、トップコートや防水層だけでなく下地まで影響を及ぼしている可能性があります。下地が劣化している場合は、その分工事費用も高くなります。
■水たまりができる
ベランダに水が溜まる原因は、ドレン(排水口)にゴミが詰まっている・防水機能が低下している。その他、雨水が自然に流れるよう勾配処理がされていなかったなどが考えられます。
■藻の発生
ベランダやバルコニーの床に藻が発生していませんか?
コンクリートの隙間から植物が芽を出しているということもあります。放置していると範囲を拡大していく恐れがあります
■雨漏り
雨漏りは緊急性の高い症状です。
室内に雨水が侵入してきている状態が長く続けば、家を支えている柱などの木材が腐敗したりしまいます。
プラニング・Kで施工した防水工事の実例
【施工前】
①下地処理
電動サンダーで既存の劣化した塗膜を削り、表面を滑らかにします。
②プライマー塗布
プライマーは防水層とトップコートの吸着力を促進させる接着材の役割を果たします。
③マット貼り及び樹脂剤塗
ポリエステル樹脂の上にガラス繊維で出来たマットを敷き再度、樹脂を塗布し固めます。
④トップコート塗布
最後にトップコートを塗り、工事完了です。
【施工後】
まとめ
このように、ベランダやバルコニーの防水機能が低下した症状は様々です。
早期発見&早期対処によって費用も最低限に抑える事が出来ます。 住まいの安全性を維持するためにも、日頃から意識してチェックすることをおすすめします。
そして劣化の症状に気が付いたら、専門業者に点検を依頼しましょう。
2020年12月10日
屋根塗装~塗替え時期について~
外壁塗装は色あせやひび割れなど、様々な症状が目で見てわかるため『そろそろ塗替えの時期かな』と思うことがありますよね。
しかし、屋根は目の届かない場所であり、どうしても劣化を見落としがちになってしまいます。
では、屋根の塗替えに適した時期はいつでしょうか。
屋根塗装が必要な理由
屋根塗装の目的
屋根塗装はどうして行うのでしょうか。
屋根は家を守る大切な場所です。
①美観
塗装することによって、色あせた素材に鮮やかな色や光沢を再生することができます。
新築のような美しい美観を取り戻した家は、清潔感のある明るい印象を与えます。
②保護
屋根は紫外線や雨風の影響を強く受け、経年劣化します。
塗装をすることで外的環境から保護する事ができ、屋根と家を長持ちさせる事ができます。
③機能性の向上
素材に合った機能性の高い塗料を塗ることで、表面に機能を付与して価値を高めることができます。
屋根塗装に使用する塗料について
塗料にはそれぞれの特徴があります。
まずは塗料の長所と短所を把握し、どのような点を重視したいのかを考え使用する塗料を選びましょう!
シリコン塗料
機能性に対し、価格がお手頃なのが魅力で一番主流な塗料。
耐用年数は約7~10年。
◎耐水性や耐候性が高く、汚れが付きにくい。耐久性が高いため長期的なトータルコストを抑えられる。
×水性や油性などの種類が様々なので、性能の違いを判断しづらい。
フッ素塗料
耐用年数が長く、約15~20年と耐久性に優れている。
◎防水性に優れているため汚れにくい。光沢感があり美しい仕上がりになる。
×高品質のためか価格が高い。塗膜が硬い分ひび割れが生じやすい。
遮熱塗料
太陽熱など外部からの熱を反射させることで、建物が受ける熱の影響を軽減させる効果を持つ塗料。
屋根に遮熱塗料を塗ると、熱エネルギーの吸収が軽減されるため、屋根材の温度上昇を抑えることができ、室内の上昇温度を下げる効果があります。耐用年数は10~15年程度。
◎遮熱効果によって室内温度が抑えられるため、夏も快適に過ごすことができ光熱費削減になる。耐用年数が長い。
×価格が高い。塗膜の表面に汚れが付着してくると、太陽光を反射しにくくなり遮熱効果が低下する。
【キクスイSPパワーサーモSi】
・近赤外線領域の波長を特殊遮熱無機顔料やチタン系黒色遮熱顔料を用いて効率よく反射。
・チタン系黒色遮熱顔料は、高耐候性を有している為、長期に亘り安定した発色性を維持。
まとめ
塗り替え時期は、塗料の成分や耐久年数、適用箇所により違いが出ます。
塗料の耐久年数を目安に、塗替えを検討することも必要です。
そして、日頃から大切な住まいをセルフチェックし、塗り時替え時期を見逃さないようにしましょう。
カテゴリ:屋根