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2025年12月1日
外壁と屋根、どっちを先に塗る?最適な順番とは

塗装を検討中の方で「外壁と屋根、どちらを先に塗るべきなのか?」と疑問に思うことがあると思います。
結論から言うと、ほとんどの場合 屋根 → 外壁 の順番が最も効率的で、仕上がり・安全性の両面からみても理想的だと言われています。
とはいえ、すべての家が同じとは限らず、状況によって順番が変わるケースもあります。
今回は、屋根と外壁塗装の最適な順番、失敗しないためのチェックポイントなどをご紹介します。
「屋根→外壁」が正しい理由
・屋根作業で外壁が汚れやすいため

屋根塗装では高圧洗浄やケレン作業(古い塗膜の除去)が行われます。この際、
・汚れ
・古い塗料の削りカス
・洗浄水の飛び散り
などがどうしても外壁に落ちてしまいます。
もし外壁を先に塗装していた場合、せっかくの仕上がりが汚れてしまい、塗り直しの手間と追加費用が発生する可能性があります。
・外壁を仕上げた後に傷や汚れをつけないようにするため
足場は屋根も外壁も同時に使いますが、作業工程としては
屋根の塗装 → 足場上段の作業 → 外壁の塗装
という流れになるのが自然です。
屋根塗装が後になると、外壁の仕上げ済み部分に職人が触れたり、道具が当たったりし、キズや汚れが付きやすくなるというリスクが増えます。
・工事がスムーズに進む
屋根塗装は天候に左右されやすく、雨天では作業が止まりがちです。
先に屋根を終わらせることで、後半の外壁作業が安定して進み、全体の工期が短縮されることが多いです。
例外として「外壁→屋根」が適しているケース
基本は屋根が先ですが、以下の場合は順番が入れ替わることもあります。
屋根より、外壁の劣化が進んでいる場合
屋根材が金属・瓦などで傷みが少ない一方、外壁のひび割れや剥がれが進んでいる家では、外壁の保護を優先させるべきです。
外壁の劣化が進むと、雨水が浸入し構造を傷めるリスクがあるため、順番を逆にすることが妥当な場合もあります。
雨漏り対策が外壁メインになっている場合

雨漏りと言うと「屋根」というイメージですが、実は原因の3〜4割は外壁やシーリング部分と言われています。
外壁のシーリング劣化がひどい場合や、ひび割れが原因で雨漏りの疑いがある場合は、外壁の修繕と塗装を優先したほうが家を守るうえで有利です。
塗装ではなく、屋根修理がメインの場合
屋根に小さな修繕だけを行い、塗装しないケース(部分補修のみ)では、順番が大きな影響を与えません。修理 → 外壁塗装 の方がスムーズに進行することもあります
外壁と屋根を同時に塗装するメリット
順番の話だけでなく、「同時に工事をする」こと自体にも大きなメリットがあります。
足場代が1度だけで済む

外壁だけ・屋根だけを別々に行うと、足場代が2回かかり、費用が大幅に増えます。
一般的な足場費用は 15〜25万円 ほど。同時施工ならこの費用を節約できます。
色のバランスが整う
外壁と屋根を一緒に塗装することで、家全体の色調やアクセントの統一感が出しやすく、仕上がりが美しくなります。
メンテナンス周期が揃う
家のメンテナンスは「まとめて行う」ほうが管理しやすく、将来的な計画が立てやすくなります。特に遮熱塗料などを使う場合は、屋根と外壁の組み合わせで効果が変わるため、同時施工が理想的です。
失敗しないために確認しておくポイント

1.足場完成後の工程表を必ず確認

屋根からスタートする業者がほとんどですが、念のため着工前に「最初にどこを塗るのか」「どんな順番で進むのか」を確認しましょう。
2.外壁に屋根の塗料が飛散しないような養生をしているか
屋根塗装中は風の影響で塗料が飛びやすいため、適切な養生は必須です。
3.雨漏りがある場合は工事箇所の優先順位を聞く

雨漏りの原因が屋根なのか外壁なのか、必ず事前にプロに診断してもらいましょう。
原因によって優先すべき順番が変わります。
まとめ
屋根と外壁塗装は、家の寿命を守る大切なメンテナンスです。順番ひとつで仕上がりが変わり、費用にも影響するため、施工前にしっかりと確認しておくことが大切です。
家ごとに最適な順番は変わるため、必ず現地調査の際にプロへ相談し、納得できる工程で工事を進めましょう。

2025年11月27日
和風を損なわない外壁塗装の色選び

日本の家屋には、独特の「和の美」があります。瓦屋根、木目の柱、格子戸、深い軒…。
そんな日本らしい佇まいを持つ家を外壁塗装するとき、よくある悩みが「和風の雰囲気を壊したくない」ということです。
しかし実際には、塗装色を少し間違えるだけで、
・急に洋風っぽくなってしまった
・落ち着きがなくなった
・周囲の景観と合わなくなった
といった“違和感”を感じてしまうケースも少なくありません。今回は、和風住宅の美しさを引き立てながら長持ちする塗色選びのポイントを詳しく解説します。
和風住宅に合う色の基本は「自然色」
和風の建物は、もともと自然との調和を重んじるデザインです。そのため、周囲の風景になじむ「自然色(アースカラー)」を使用するのが基本となります。
代表的な和風に合う色には、以下のようなものがあります。

ポイントは、彩度を抑えた中間色やくすみ色を選ぶことです。明るすぎるベージュや真っ白は和風の落ち着きに合わない場合もあります。
素材を活かすことが「和の品」を保つ

和風の外観は「素材の見せ方」も重要です。たとえば、モルタル壁・木部・漆喰など素材によって塗料の質感を選ぶことで、より自然な印象になります。
・漆喰調のマット仕上げ → 柔らかく、古民家風の上品さ
・艶消し塗料 → 光沢を抑え、自然な影を演出
・木部のクリア塗装 → 木目を活かしつつ防腐・防虫
近年では、艶を抑えた高耐久の無機塗料も人気です。艶が強い塗装はどうしても“洋風モダン”に見えがちなので、ツヤを30%以下に抑えるのが目安です。
周囲の景観や屋根・建具との調和を意識
外壁だけを見て色を決めると、仕上がり時に「思っていた雰囲気と違う」と感じる原因になります。和風住宅では特に、屋根・木部・窓枠などの“要素の組み合わせ”が全体の印象を左右します。
例えば:

・屋根が黒瓦 → 外壁は明るめのベージュや灰白でコントラストを出す
・木部が濃色 → 外壁はグレーやオフホワイトで引き立てる
・周囲が自然豊か → 緑みがかった鶯色や土色で溶け込ませる
見本板を屋外の自然光で確認することも大切です。室内で見た色と、日光の下では印象が大きく異なります。
テイスト別おすすめカラー

古民家風
伝統的な瓦屋根・格子・木格天井のある家には、
→ 焦げ茶・土色・生成色・漆喰白 が相性抜群。
外壁を明るくしすぎないことで、落ち着いた重厚感が生まれます。
和モダン住宅
現代建築の直線的デザインに和の要素を加えた家には、
→ チャコールグレー・モスグリーン・アイボリーグレージュ などが人気です。
金属屋根やサッシとの調和もとりやすく、シンプルかつ上質な印象になります。
平屋住宅
面積が広く見えるため、濃い色を選ぶと圧迫感が出やすい。
→ 淡いベージュ・鼠色 で軽やかに仕上げるのがおすすめです。
経年劣化も考慮する
和風住宅は、年月を経るごとに味わいが増す建物です。
したがって、塗料も経年変化を楽しめる色を選ぶのがポイント。
真っ白や原色系は、汚れや日焼けでムラが出やすいですが、
ベージュ・グレー・カーキ系なら、少し色あせても「自然な風合い」に見えます。
長持ちと美観を両立するなら、汚れに強い低汚染塗料×落ち着いた中間色の組み合わせがおすすめです。
まとめ

和風を損なわない外壁塗装のポイントは、次の3つです。
1.自然色・くすみ色を選び、派手さを抑える
2.艶消しやマット仕上げで素材感を活かす
3.屋根・木部・周囲の景観とのバランスをとる
「地味すぎるかな?」と思うくらいの色が、実際には一番しっくりきます。和の美は“控えめな中に深みがある”ものです。
外壁塗装は単なるメンテナンスではなく、住まいの個性と調和を整える大切な工事です。和風の住宅にお住まいの方は、次の塗り替えで、ぜひ「和の心を感じる色選び」を意識してみてください。
カテゴリ:塗装工事
2025年11月20日
雨樋の色あせや割れ、放置は危険!付帯部の劣化サインとは

外壁塗装を検討するとき、「壁の色あせやひび割れ」は誰もが気にしますよね。
しかし、意外と見落とされがちなのが“付帯部”の劣化です。
付帯部とは、外壁以外の部分で塗装が必要な箇所のこと。具体的には、雨樋・破風板・軒天・雨戸・水切りなどが含まれます。
中でも「雨樋」は家を雨から守る大切な役割を担っており、ここが劣化すると建物全体に影響を及ぼすこともあります。
今回は、そんな雨樋の色あせや割れといった劣化サインを中心に、放置のリスクやメンテナンスのポイントを詳しく解説します。
雨樋の役割とは?小さな部品でも家全体を守る重要パーツ

雨樋は、屋根に降った雨水を集めて地面や排水口まで導く「雨水の通り道」です。
もし雨樋がなければ、雨水が屋根から直接地面に落ち、外壁や基礎に泥はねや湿気を与えてしまいます。
長年放置すると、外壁のコケやカビ、さらには基礎部分の劣化にもつながりかねません。
雨樋は“見た目以上に家を守る存在”。だからこそ、見た目の変化や劣化サインを見逃さないことが大切です。
雨樋劣化のサイン
①色褪せ

まず最初に現れるのが「色あせ」です。日光(紫外線)や雨風にさらされることで、塗装面の顔料が劣化し、ツヤがなくなったり白っぽくなったりします。
一見「少し古く見えるだけ」と思われがちですが、これは塗膜(塗装の膜)が弱ってきているサイン。
この状態を放置すると、次第に防水性が失われ、汚れやカビが付きやすくなってしまいます。
✅チェックポイント
・ツヤがなくなってマットな見た目になっている
・表面を指でこすると、白い粉がつく(チョーキング現象)
・色がまだらに変化している
このような症状が見られたら、再塗装の検討時期です。
②ひび割れ・変形
次に注意したいのが「ひび割れや変形」です。雨樋の多くは塩化ビニール(PVC)製で、軽くて扱いやすい反面、紫外線や寒暖差に弱いというデメリットがあります。
経年劣化で硬化し、ちょっとした衝撃でも割れやすくなります。また、積雪や強風などで金具(支持金具)が曲がると、雨樋の勾配が崩れ、雨水がうまく流れなくなることも。
すると水があふれ出し、外壁や軒天を汚したり、最悪の場合は雨漏りの原因にもなります。
✅チェックポイント
・継ぎ目から水が漏れる
・雨のときに雨樋の途中から水があふれる
・雨樋がたわんでいる・下がっている
・割れや穴が見える
このような症状がある場合は、早めの修理・交換が必要です。
③詰まり・汚れの蓄積

雨樋内部に落ち葉やゴミがたまると、水がうまく流れなくなり、オーバーフローします。
特に、落ち葉が多い立地では、年に1〜2回の清掃が理想です。詰まりを放置すると、雨水が溜まって樋の重みで金具が外れたり、樋が歪むこともあります。
見た目の問題だけでなく、雨漏りや外壁汚れの原因にもなるので注意が必要です。
放置するとどうなる?雨樋劣化のリスク

「ちょっと割れてるだけだから大丈夫」と思って放置してしまうと、次のようなトラブルが起こる可能性があります。
・雨水が外壁に直接当たり、外壁材の劣化やカビの発生
・軒天や破風板に水がまわり、木部の腐食
・基礎まわりが常に湿って、シロアリ被害のリスク上昇
・排水の流れが悪くなり、水音や悪臭が発生
つまり、雨樋の劣化を放置すると、外壁塗装の効果そのものを下げてしまうんです。
雨樋は塗装でよみがえる!再塗装のタイミングとポイント

雨樋の素材自体がしっかりしていれば、再塗装で見た目も耐久性も復活します。
外壁塗装と同じタイミングで塗るのが最も効率的で、足場代も節約できます。
塗装の目安時期はおおむね10年前後。外壁と一緒に点検してもらうのがおすすめです。
💫塗装手順
①洗浄・ケレン(汚れや古い塗膜を落とす)
②下塗り(密着性を高める)
③中塗り・上塗り(耐候性・美観アップ)
塗料には、紫外線に強いフッ素系・シリコン系塗料を使うと長持ちします。
まとめ

雨樋の劣化は「ちょっとした見た目の変化」から始まります。しかし、その小さな変化を放置すると、外壁・屋根・基礎にまで影響が及び、結果的に大きな修繕費がかかることも。
・色あせ=塗膜の劣化サイン
・割れや変形=早めの交換が必要
・詰まりや汚れ=定期的な清掃で防止
家を長持ちさせるためには、「外壁だけでなく付帯部もセットで点検・塗装」することが重要です。
もしご自宅の雨樋に気になる箇所があれば、外壁塗装業者に相談してみましょう。
カテゴリ:塗装工事
2025年11月13日
失敗しない外壁塗装

外壁塗装は、家を長持ちさせ、美観を保つために欠かせないメンテナンスです。
しかし実際のところ、「塗装工事をしたのにすぐに色あせた」「見積もりよりも高くなった」「職人の対応が悪かった」など、トラブルや後悔をしてしまう人が後を絶たないのも事実です。
その理由は、外壁塗装が「見えない部分の多い工事」であること。一般の人には作業の良し悪しが判断しづらく、価格や見た目だけで判断してしまうケースが多いからです。
今回は、「どうすれば失敗を防げるのか?」「信頼できる業者を見抜くには?」「塗料選びで注意すべき点は?」といったポイントを、わかりやすく解説します。
第1章 外壁塗装の基本
1-1.外壁塗装の目的

外壁塗装の主な目的は、「見た目をきれいにすること」だけではありません。実はそれ以上に重要なのが、建物の防水・防腐機能を維持することです。
日本の住宅は、紫外線・雨風・気温差といった過酷な環境にさらされています。塗膜が劣化すると、外壁材に水が浸入し、ひび割れ・カビ・雨漏りの原因になります。
そのため、定期的に塗り替えを行い、建物の寿命を延ばすことが大切です。
1-2.塗装のタイミング
目安としては、10年に一度の塗り替えが一般的です。(立地条件や外壁材、使用塗料によって大きく変わります。)次のようなサインが出たら、早めの点検をおすすめします。

・外壁の色あせ・チョーキング(手で触ると白い粉がつく)
・ひび割れや塗膜の剥がれ
・コーキングのひび・硬化
・カビやコケの発生
これらを放置すると、補修費用が高額になるリスクがあるため、早めの対応が肝心です。
塗料選びで失敗しないために
2-1.塗料の種類と耐用年数
塗料にはさまざまな種類があり、価格と耐久性が異なります。

とりあえず安いものを選ぶのは危険です。耐久性が低い塗料を選ぶと、数年で再塗装が必要になり、結果的にコストが高くなる場合もあります。
家の立地(海沿い・日当たりなど)やライフプランに合わせた選定が重要です。
見積・契約で失敗しないコツ
3-1.相見積もりは必須

最低でも3社以上の見積もりを取りましょう。業者によって塗料の種類・施工内容・保証の有無が全く異なるため、比較が欠かせません。
ただし、安さだけで決めるのは危険です。「激安パック」「足場無料」といった言葉には要注意。実際には、塗り回数を減らす・下地処理を省くなどしてコストを削っているケースがあります。
3-2.見積のチェックポイント
信頼できる見積書には、次の項目が明確に記載されています。

・塗料のメーカー名と商品名
・塗装回数(下塗り・中塗り・上塗り)
・使用面積の内訳
・足場・高圧洗浄・養生などの項目ごとの費用
・保証内容と期間
このあたりが「一式」とだけ書かれている業者は、作業内容が不透明です。丁寧に説明してくれる業者ほど、信頼性が高いといえます。
第4章 施工中・施工後に気を付けたい事
4-1.職人とのコミュニケーション

施工中は、職人さんとのちょっとしたやり取りが大切です。
朝のあいさつ、作業内容の報告などがきちんとしている業者は、仕事も丁寧。
逆に、態度が悪い・説明がない場合は、工事の質にも不安が残ります。
4-2.工事中のチェックポイント
・養生(マスキング)は丁寧か
・塗料の希釈率は守られているか
・天候が悪い日に無理な作業をしていないか
・塗りムラ・飛び散りがないか
写真付きで工程を報告してくれる業者なら安心です。
4-3.工事完了後の確認と保証
工事が終わったら、必ず立ち会い確認を行いましょう。塗り残し・ムラ・サッシ周りのはみ出しなどを一緒にチェックします。
また、保証書が発行されるかどうかも重要。保証期間が短い業者は、施工に自信がない可能性もあります。
まとめ

外壁塗装は、「安い・早い」で決めてしまうと、後で必ず後悔します。逆に、信頼できる業者と正しい知識を持って臨めば、家は20年、30年と長持ちします。
失敗しないための3つの鉄則
1.相見積もりを取って比較する
2.塗料と工事内容を理解してから契約する
3.施工中・施工後も確認を怠らない
これさえ押さえておけば、「塗ってすぐに剥がれた」「予想外の追加費用が出た」などの失敗を防ぐことができます。
外壁塗装は、家を守るだけでなく、暮らしを豊かにする大切なリフォームです。値段だけでなく、「どんな人に任せるか」が成功のカギになります。見積もりの段階で、あなたの家を真剣に見てくれる業者を選びましょう。
そして、家族が安心して暮らせる住まいを、10年後も美しく保てるようにしていきましょう。
カテゴリ:塗装工事
2025年11月6日
プライマーとは?シーリング密着のカギになる下処理
外壁塗装やシーリング工事を調べていると、よく出てくる言葉のひとつに「プライマー」というものがあります。
見積書にも「プライマー塗布」や「下地処理」と書かれていることがありますが、「結局それって何?」「本当に必要なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、シーリング工事に欠かせない「プライマー」について、役割・施工の重要性・塗らないとどうなるのか、などを解説していきます。

そもそも「プライマー」とは?
プライマーとは、簡単に言うと「接着剤のような役割を持つ下塗り材」です。シーリングを打ち込む前に、目地(サイディングボードの隙間)やサッシまわりなどの接着面に塗ることで、シーリング材の密着を高めるために使用します。
たとえば、ガムテープを汚れた壁に貼ってもすぐ剥がれてしまいますよね。
同じように、外壁材の表面には汚れ・ホコリ・油分・古いシーリングの残りなどがついており、そのまま新しいシーリングを打っても、しっかり密着しません。
このときにプライマーを塗布しておくことで、
・外壁とシーリングの間に“接着の橋渡し”を作る
・材料同士を化学的に結合させて密着力を高める
といった効果を発揮します。
プライマーの役割は「見えないけど最重要」

シーリング材の密着性は、実はプライマーの出来で大きく変わります。高性能なシーリング材を使っても、プライマー処理が甘ければ数年で剥がれたり、ひび割れたりしてしまうこともあります。プライマーの主な役割は以下の3つです。
1.密着性の向上
外壁とシーリング材を強力に接着させ、長期間にわたって剥離を防ぎます。
2.吸い込みの防止
外壁材によっては、表面が多孔質(細かい穴が多い)なため、シーリング材が内部に吸い込まれすぎてしまうことがあります。
プライマーがそれを防ぎ、表面に適切な膜を作ります。
3.防水性・耐久性の向上
プライマーはシーリングの基礎を整えるため、結果的に雨水の侵入や紫外線劣化の防止にもつながります。
つまり、プライマーは「見えないけれど最も重要な工程」といえます。
プライマー塗布工程とポイント
①古いシーリングの撤去

まず、既存の劣化したシーリング材をカッターで丁寧に取り除きます。
②清掃、埃の撤去
目地内部にホコリやゴミが残っていると密着不良の原因になります。エアブローやブラシで清掃します。
③養生(テープ)貼り
シーリングがはみ出さないように、マスキングテープで周囲を養生します。
④プライマー塗布

ハケで均一に塗り、塗り残しがないようにします。特に目地の角や端部を丁寧に塗るのが職人技です。
⑤乾燥
プライマーは塗ってすぐにシーリングを打てるわけではありません。メーカー指定の乾燥時間(通常20~60分程度)を守ることが大切です。
乾燥しすぎても、まだ湿っていても密着不良の原因になります。
⑥シーリング充填
この工程を一つでも省くと、耐久性が一気に落ちてしまいます。
見積もりで「プライマー塗布」としっかり明記してあるか、契約前に確認しておくのが安心です。
こうしたトラブルを防ぐためには、経験豊富な職人による施工が欠かせません。現場監督がしっかりと工程管理を行い、塗布状況を写真で残しておくことも品質保証の一環です。
まとめ

プライマーは、普段はまったく目に見えない部分ですが、シーリング工事の品質を大きく左右する非常に重要な材料です。たった一度の塗布で、シーリングの寿命が2倍以上変わることもあります。
外壁のシーリングは、家の防水・耐久を支える“縁の下の力持ち”。そしてその縁の下を支えるのが、まさに「プライマー」です。見えない部分こそ丁寧に施工することが、長持ちする家づくりの第一歩なのです。
カテゴリ:塗装工事
2025年10月27日
地域によって違う外壁の傷み方と対策
家の外壁は、見た目を整えるだけでなく、風雨や紫外線などから家全体を守る大切な役割を担っています。
しかし、その劣化のスピードや症状は、地域ごとの気候や環境によって大きく異なることをご存じでしょうか?
今回は、私たちの住む香川県を例に、地域特有の外壁の痛み方と、その対策について詳しく解説します。
これから外壁塗装やメンテナンスを考えている方に、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

香川県の気候が外壁に与える影響とは?
香川県は、瀬戸内海式気候に分類される地域で、以下のような特徴があります。

・年間降水量が全国的に見て少ない
・日照時間が長く、乾燥しやすい
・台風や積雪の影響は比較的少ない
一見すると、外壁にとっては「穏やかで良い環境」のように思えます。しかし実際は、香川県特有の気候が外壁に“特有のダメージ”を与えているケースも少なくありません。
香川県でよくみられる外壁の劣化症状
1.紫外線による塗膜の劣化、退色

香川県は、全国でも日照時間が比較的長い地域。これにより、紫外線ダメージによる塗膜の色あせや、艶の消失が早い傾向があります。
特に、南向きや西向きの外壁面では、他の面よりも色あせやチョーキング現象(白い粉が手につく現象)が顕著です。
2.乾燥による外壁材の収縮・ひび割れ

降水量が少なく乾燥しやすいため、サイディングやモルタルなどの外壁材が収縮を繰り返し、小さなひび割れ(クラック)を起こしやすいのも特徴です。
こうしたひび割れは、初期には目立ちにくいものの、放置しておくと雨水の侵入や内部腐食の原因になります。
3.沿岸部では塩害による被害も

香川県は瀬戸内海に面しており、海からの塩分を含んだ風による“塩害”の影響も見られます。
金属部分のサビや、外壁表面の劣化を早める要因となることがあります。特に、塗装の剥がれや浮き、鉄部の腐食は注意が必要です。
香川県でおすすめの外壁対策
香川県の気候特性をふまえたうえで、以下のような対策をとることで、外壁の寿命を延ばし、長く快適に住まいを保つことができます。
高耐候性・UVカット性能の高い塗料を選ぶ
日差しの強さに対応するためには、紫外線に強い塗料を選ぶことが重要です。
たとえば「フッ素塗料」「無機塗料」などは、耐候性が高く、色あせもしにくいため、香川県のような日照時間が長い地域に適しています。
定期的な外壁診断で小さな劣化を逃さない

乾燥による小さなクラックは、早期発見・早期補修が何より重要です。
少なくとも5〜7年に一度はプロによる外壁診断を受けることで、ひび割れや塗膜の劣化を早い段階で見つけ、最小限の費用で対処できます。
沿岸部では塩害対策の意識を持つ
塩害リスクのあるエリアでは、防錆効果のある塗料を選んだり、金属部の点検を欠かさないことが大切です。
また、施工時には防水性能を高める処理を施すことで、塩分や湿気の侵入を防ぐことができます。
まとめ
香川県は比較的穏やかな気候に見える一方で、紫外線・乾燥・塩害という特有のダメージ要因を抱えています。
これらを適切に対処することで、家の寿命を大きく延ばすことが可能です。外壁塗装は「見た目を整える」ためだけの工事ではありません。
家全体の健康を守るための大切なメンテナンスです。香川県での外壁塗装をご検討中の方は、専門業者に相談し、ご自身の住まいに最適な塗装・補修プランを選んでください。

カテゴリ:塗装工事
2025年10月23日
軒天の色、何色が正解?白だけじゃない色選びのコツ
外壁塗装を考えるとき、「外壁の色はどうしよう」「屋根はどの色が合うかな」と悩まれる方は多いですが、意外と見落とされがちなのが「軒天(のきてん)」の色選びです。
軒天は家の印象を左右する重要なパーツ。一般的に白が多く使われていますが、実は白だけが正解ではありません。
家全体のバランスやデザイン性、防汚性を考慮すると、他の色を選んだ方が良いケースも多くあります。
今回は、軒天の役割や色選びのポイント、白以外のおすすめカラーについて詳しく解説します。

そもそも軒天とは?
軒天とは、屋根の裏側の部分、つまり外壁から屋根が突き出した下の面を指します。家の下から見上げたときに見える天井のような部分のことです。
軒天には主に以下のような役割があります。

・屋根裏の換気:通気口を設けることで湿気を逃し、木材の腐食やカビの発生を防ぎます。
・防火性の確保:延焼を防ぐために耐火素材が使われることが多いです。
・美観の向上:外壁や屋根とのつながりをきれいに見せ、全体のバランスを整える効果があります。
・小動物・虫の侵入防止:隙間を塞ぎ、鳥や蜂の巣作りを防ぎます。
見た目は地味でも、家を守るためにとても重要な部分といえます。
軒天の色=白 本当に正解?
日本の住宅では、軒天の色といえば「白」が一般的です。実際、多くの家で白い軒天が採用されています。
■ なぜ白が選ばれるのか?

・圧迫感がない:天井部分を明るく見せ、家全体を軽やかに見せてくれる。
・清潔感がある:白は清楚で、誰にでも受け入れられやすい。
・照り返し効果:日光を反射し、昼間でも暗く感じにくくなる。
しかし、白にはいくつかのデメリットもあります
1.汚れが目立ちやすい
白は雨だれやホコリ、カビなどの汚れが非常に目立ちやすい色です。特に北面や湿気がこもりやすい場所では、経年で黒ずみが顕著になります。
2.退色が早い
塗料によっては、紫外線の影響で白が黄ばんだり、くすんできたりすることがあります。
3.無難すぎる印象に
デザイン性を重視する方にとっては「ちょっと味気ない」と感じることも。外壁や屋根とカラーコーディネートすることで、より洗練された印象を演出できます。
軒天に使用される白以外の色
軒天は、家の印象を大きく左右する“見えにくいけど重要”な場所です。白以外を選ぶことで、メリハリのあるおしゃれな外観に仕上がることも。軒天におすすめのカラーとその印象をご紹介します。
・ブラック・ダークグレー

黒や濃いグレーは、近年モダン住宅で非常に人気が高いカラーです。
屋根やサッシが黒系であれば、軒天も合わせて統一感を出すことで洗練された印象に。加えて、汚れが目立ちにくくメンテナンス性にも優れます。
ただし、低い位置に使うと圧迫感を感じることもあるので、天井が高めの軒に適しています。
・ベージュ・アイボリー系

白よりも少しトーンを落としたアイボリー系は、ナチュラル系・洋風の住宅にマッチします。
汚れも目立ちにくく、白の代替として非常に優秀なカラーです。
外壁が薄いブラウンやベージュなら、違和感なく馴染みます。
・ブラウン系
木目調サイディングや濃い屋根色との相性がよく、自然素材のような温もりを演出できます。
特にダークブラウンの軒天は汚れが目立ちにくく、落ち着いた大人っぽさを演出できます。
色選びのコツ
軒天の色は、家全体のデザインと調和することが何より大切です。以下のポイントを意識しましょう。
① 「屋根」「外壁」「サッシ」の色とバランスを取る
軒天は単体で選ぶのではなく、家全体のカラー構成を考慮することがポイント。特に屋根やサッシの色と馴染ませることで、統一感が出ます。
② 汚れやすい環境かどうかを考える

周囲に樹木が多い、交通量が多い、湿気が多いなどの条件では、白は避けた方が無難です。
少し濃い目の色を選ぶだけで、見た目の清潔感を長く保てます。
③ 家のデザイン性を意識する
和風・洋風・モダン・ナチュラルなど、住宅のスタイルに合わせて軒天の色もコーディネートすることが大切です。
色で失敗しないためには、カラーシミュレーションなどを活用するのもおすすめです。
まとめ

軒天の色は、つい「とりあえず白でいいか」と選びがちですが、家の印象やメンテナンス性に大きく影響を与える重要な要素です。
白の清潔感や明るさも魅力的ですが、汚れの目立ちにくさやデザイン性を考えると、黒・グレー・ブラウン・ベージュといった選択肢も非常におすすめです。
色選びに迷ったときは、外壁や屋根のカラーとのバランスを見ながら、塗装業者に相談するのも良いでしょう。
家は長く付き合うもの。細部にこだわってこそ、満足度の高い塗装リフォームになります。軒天の色選びも、ぜひ大切に考えてみてくださいね。
カテゴリ:塗装工事
2025年10月9日
どこまでが塗装業者の仕事?意外と知らない範囲。

外壁塗装を検討し始めたとき、多くの人が気になるのが「塗装業者って、どこまでやってくれるの?」という疑問です。
見積もりや施工内容の説明を聞いても、専門用語が多くてよく分からないまま契約してしまい、あとから「ここって塗ってくれると思ってたのに…」というトラブルになるケースも少なくありません。
今回は、一般的に塗装業者が対応する範囲と、よくある誤解・注意ポイントについて、わかりやすくご紹介します。
基本的な塗装業者の仕事
まず、塗装業者の基本的な仕事は以下の通りです。
● 現地調査・見積もりの作成

施工前にお住まいの状態をチェックし、必要な工事内容を提案・見積もりを出します。
※ここで業者の提案力や誠実さが大きく分かれます。
● 足場の設置と解体

2階建て以上や屋根・高所作業が必要な場合、安全のために足場を組みます。これは塗装業者が手配・管理します。
● 高圧洗浄

塗装前に外壁や屋根の汚れ、カビ、古い塗膜を高圧洗浄で落とします。
これをしっかり行うかどうかで、塗装の耐久性が大きく変わります。
● 下地補修・シーリング(コーキング)処理

ひび割れや劣化したシーリング部分を補修し、塗料がしっかり密着するようにします
● 養生(ようじょう)

窓や植木、玄関、車など塗料が付いてはいけない箇所にビニールをかけて保護します。
● 塗装作業(下塗り・中塗り・上塗り)

外壁や屋根など、指定の塗料で3回塗りが一般的。部材や塗料の種類により異なる場合もあります。
● 付帯部の塗装

雨樋・破風板・軒天・雨戸など、外壁以外のパーツも塗装します
「ここはやる?やらない?」よくある境界ライン
見落としがちな、「やってもらえると思っていたのに…」という部分をいくつかご紹介します。
● ベランダ床(防水層)

外壁塗装と一緒にベランダの床もキレイにしたいという声は多いですが、これは防水工事の分野に入ります。
塗装業者が対応できる場合もありますが、専門の防水業者が担当するケースもあるので、事前確認が必要です。
● 網戸や窓ガラスの清掃

養生のためにビニールで覆いますが、基本的に網戸や窓の掃除は基本行いません。
施工後に汚れていると感じても、これは自分で対応するか、別途ハウスクリーニングを依頼しましょう。
● 室内の壁・天井の塗装

基本的に外壁専門の塗装業者は、内装塗装は範囲外と考えておくのが無難です。
ただし、内装塗装にも対応している業者も存在しますので、希望があれば見積もり段階で相談を。
● カーポートや物置、門扉などの塗装

「ついでにここも…」と思いがちですが、これらの塗装はオプション扱いになることが多いです。
見積もりに含まれていない場合は、後から追加費用が発生することも。
見積もり・契約前に必ずチェックするべきこと

工事範囲を“図や写真”で明確に
口頭説明だけではなく、どの範囲を塗装するのか「写真付き」や「図面付き」で説明してくれる業者は信頼できます。
付帯部はどこまで入っているか?
雨樋や破風板、軒天、シャッターなど、塗る部分と塗らない部分を分けて書かれているかをチェックしましょう。
オプションの有無と金額
ベランダ防水や門塀の塗装、屋根の塗装など、追加工事の可能性がある項目について金額提示があるかどうかも重要です。
まとめ
塗装工事は決して安くありません。だからこそ、「ここもやってくれると思ったのに…」という誤解を防ぐことが非常に大切です。
塗装業者の仕事範囲は業者によって微妙に異なる場合もあるため、疑問がある箇所は遠慮せずに確認することが大切です。
気になることを「なんとなく聞きづらい」と思ってしまうかもしれませんが、聞かずに後悔するより聞いて納得し、気持ちよく工事が終わるように心がけましょう。

カテゴリ:塗装工事
2025年9月29日
撥水性塗料と親水性塗料の使い分け
外壁塗装において「撥水性」や「親水性」といった塗料の性質を耳にしたことはありませんか?どちらも水を扱う性能でありながら、実は正反対の機能を持っており、それぞれ適した場所や目的があります。
今回は、撥水塗料と親水性塗料の違いと特性、使い分けの基準、そしてそれぞれが活躍するシーンについて解説していきます。

そもそも「撥水性」「親水性」ってなに?
・撥水性とは?
撥水性とは、水を弾く性質のことです。水滴が表面に丸くなり、コロコロと転がるイメージです。よくある例が「傘の防水加工」です。
・親水性とは?
一方で親水性とは、水をなじませて広げる性質のことです。水滴が表面に広がって薄く広がるようになります。つまり、水が”染み込む”わけではなく、”馴染む”性質です。
撥水性塗料の特徴とメリット・デメリット

【特徴】
撥水塗料は、塗膜表面に強い水弾き性能を持たせた塗料です。雨が降った際、水滴が壁に残りにくく、サッと流れ落ちます。
【メリット】
・壁面が濡れにくいため、カビ・苔の発生を抑制できる
・雨水が染み込まないので、外壁材の劣化が遅れる
・水弾きが強く、汚れも付きにくい印象がある
【デメリット】
・水滴が転がる際に汚れを引きずってスジ状に残ることがある(雨だれ)
・撥水効果が徐々に低下すると、部分的に汚れが目立つ
・防水性が高い反面、通気性が低くなる可能性があるため、木造住宅では注意が必要
親水性塗料のメリット・デメリット

【特徴】
親水性塗料は、水を弾くのではなく、表面になじませて薄く広げることで、雨水と一緒に汚れを流してしまう仕組みです。これを「セルフクリーニング効果」とも呼びます。
【メリット】
・汚れの下に雨水が入り込みやすく、雨が降るだけで自然と汚れが落ちる
・雨だれができにくく、外観が長期間キレイに保てる
・通気性の高いタイプもあり、建材を呼吸させやすい
【デメリット】
・撥水性と比べて、濡れたような外観になる(ツヤ感を求める人には不向き)
・雨が少ない地域ではセルフクリーニング効果が弱くなる
・塗膜に細かい傷がつくと、その部分だけ親水性が低下しムラが出ることもあります。
「撥水」と「親水」どう使い分けるべき?
ここが一番大事なポイントです。見た目や耐久性だけでなく、家の立地や構造、気候なども判断材料になります。

たとえば、都市部の角地で車の排気ガスが気になる家には親水性塗料のほうが適しており、逆に山間部でカビや苔の心配がある家には撥水塗料のほうが機能的に向いています。
外壁塗装でよくある誤解と失敗例
● 撥水塗料なのに汚れが落ちない?
撥水塗料は水を弾く性能はあっても、「汚れを落とす性能」は限定的です。逆に水を弾くことで汚れが壁面に残ってしまうケースもあります。
● 親水性塗料でも汚れが落ちない?
親水性塗料は雨で流す前提なので、風が吹き込まない場所(軒下やベランダ奥)では効果が発揮されづらいとされています。
まとめ

撥水塗料と親水性塗料は、どちらが「優れている」という話ではなく、
・見た目やツヤを重視したいなら撥水塗料
・汚れにくさやメンテナンスの楽さを求めるなら親水性塗料
という風に、用途と目的に応じて選ぶべきものです。
また、単に「高い塗料がいい」ではなく、家の状態・立地・過去の施工歴などを塗装業者に伝えて、最適な選択をサポートしてもらいましょう。
カテゴリ:塗装工事
2025年9月18日
結露が頻発する外壁の塗装とは?
「朝見ると、外壁にびっしりと水滴が…」
「外壁に黒い筋のような汚れが増えてきた」
こうしたお悩みの原因、もしかすると“結露”かもしれません。結露というと「窓ガラスの内側」など室内の現象を思い浮かべがちですが、実は外壁の表面にも結露は起こります。しかも、その結露が外壁の劣化を早める原因になることも。
今回は、結露が頻発する環境の外壁における塗装の工夫について、わかりやすく解説します。

なぜ外壁にも結露が起こるの?
外壁の結露は、外気温と外壁表面温度の差によって生じます。特に夜間に外壁が冷え込み、そこへ湿気を含んだ空気が触れると、空気中の水分が壁の表面で水滴になります。これが「外部結露」です。
以下のような環境では特に結露が発生しやすくなります。

・湿度が高い(山間部・川沿い・海沿い)
・日当たりが悪い北面や建物の裏側
・通気性の悪い外壁構造
・モルタル壁など水分を含みやすい素材
結露が頻繁に起こると、カビ・苔・藻の発生を招くだけでなく、塗膜の早期剥離やクラックの原因になることもあります。
塗装でできる結露対策
高い透湿性を持つ塗料を選ぶ
もっとも基本的な対策は、「透湿性の高い塗料を使うこと」です。透湿性とは、内側から外へ水蒸気を通す性能のこと。これにより壁内にこもった湿気が外へ逃げやすくなり、結露や膨れを防止できます。

おすすめの塗料
・シリコン系の透湿塗料
・水性フッ素塗料
・無機系塗料の一部(透湿性タイプ)
※逆に「防水性が高すぎる塗料」は、壁内に湿気を閉じ込めてしまい、結露が悪化することもあります。
防カビ・防藻成分を含む塗料の使用
外壁に水分が多くなると、どうしても発生しやすくなるのがカビや藻。そこで重要なのが「防カビ・防藻性能が高い塗料」を選ぶことです。特に北側の壁や風通しの悪い場所にはこの機能が有効です。
下地処理で通気層の確保も重要

実は、塗装だけでなく下地構造にも工夫が必要です。たとえば通気性のない古いモルタル壁では、内部に湿気がたまりやすく、塗装後すぐに膨れたり剥がれたりします。
そのため、塗装前に壁面の状態をしっかり調査し、必要に応じて「通気層の確保」や「下塗り材の選定」を行うことが大切です。通気層を作ることで、外壁内の空気が流れ、結露のリスクを大きく減らすことができます。
プロに相談するべきポイント
結露が多い環境の塗装は、ただ塗料を塗るだけでは逆効果になることもあるため注意が必要です。塗装前に以下の点をしっかりチェックしてもらいましょう。

・壁内部の湿度測定(含水率の確認)
・素材に応じた下塗り材の選定
・過去の塗膜の状態(劣化・膨れの有無)
・建物周辺の環境(日当たり・通気)
経験豊富な業者であれば、環境に合わせた塗料・工法を提案してくれます。
まとめ

結露が頻発する外壁には、「透湿性の高い塗料の使用」「防カビ対策」「下地処理での通気確保」といった環境に応じた塗装の工夫が必要です。
結露は見逃されがちですが、長年放っておくと建物の寿命にも影響を及ぼします。気になる方は、早めにプロに相談して、最適な対策を取りましょう。
カテゴリ:塗装工事




























