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2025年4月28日
ピンホールは施工不良?~原因と対処法~
外壁塗装の工事が終了後、しばらくして外壁を見るとぷつぷつとした小さい穴が空いている、といった事例があります。
「せっかく塗装工事でピカピカになったはずなのに、これって施工不良?」と心配になりますよね。
今回は、塗装工事後に現れるピンホールと呼ばれる現象について、原因や対処法をご紹介していきます。

ピンホールとは

上の画像のように、外壁の塗膜の表面に針であけたような小さな穴ができることを、ピンホールといいます。
ピンホールには2種類あり、1つは塗料の泡がはじけ残ったもので、もう1つは下地まで貫通している深い穴があります。
1つや2つのピンホールでは問題はありませんが、ピンホールが壁一面、無数に確認できている場合は塗膜の耐久性が損なわれる可能性があるので注意が必要です。
ピンホールができる原因
・下地調整がきちんとできていない

塗装作業の前に高圧洗浄やひび割れの補修、錆を落とすケレン作業などの下地調整を行う必要があります。
これらを十分に行われていないと、ゴミやサビが付着したまま塗料を塗り重ねてしまうとピンホールが発生します。
・塗料の希釈が適切でない
塗料の希釈率を誤ることで、塗膜が薄すぎたり厚すぎたりしてピンホールができてしまうことが多いです。
希釈率が高すぎると塗料の粘度を下げてしまい、足りない場合は粘りが強くなります。どちらもピンホールができる原因となります。
・塗料を厚く塗ってしまった
こちらは職人の技術によりますが、塗料を必要以上に厚く塗りすぎてしまうことで、ピンホールが発生する原因となります。
塗膜には最適な厚みがあり、厚すぎても薄すぎても品質が悪くなってしまいます。
・塗装環境が良くなかった

気温が低すぎる、または高すぎるなど、塗装工事の際の外気温が適切でない場合、ピンホールができてしまうことがあります。
気温が高すぎると塗料の表面だけが早く乾燥し、内側との乾燥スピードにムラができます。
気温が低すぎる場合は塗料が乾燥しにくくなり、ピンホールが発生しやすくなってしまいます。
対処法
もし、外壁塗装後にピンホールを見つけた場合、どうすれば良いのでしょうか。
業者に連絡

外壁塗装の後にピンホールを見つけてしまった時は、程度の大小に関わらず、まずは施工業者に連絡しましょう。
すぐにピンホールの状況を確認して、適切な処理を行ってくれます。
保証書の内容確認

施工業者へ連絡する際は、保証書が手元にある場合はその内容を確認しておくと良いです。
万が一施工業者が適切に対応してくれない時でも、保証書があれば権利を主張できます。
業者が対応してくれない場合は第3者機関へ
「どんなに電話しても施工業者が対応してくれない」「そもそも保証書がなく、補修に応じてくれない」といった場合は、消費生活センターなどの第三者機関に相談する選択肢もあります。どのように対応すべきか相談できるだけでも、かなり心強いです。
⚠注意
ピンホールの補修はご自身でするのはおすすめしません。勝手に補修をしてしまうと施工業者の保証が適用できない場合があります。施工業者は基本的に施工不良の原因に対する修繕を行います。
しかし、勝手に補修をしてしまうと、その症状がひどくなったときに、工事不良が原因なのか、ご自身が補修したことが原因なのか、判別できなくなってしまいます。

また、ピンホールが壁の上のほうにできていれば、梯子をかけて補修することになります。
高所での作業は危険ですので、安全対策が十分に取れない一般の方が高所で作業をするのは絶対にやめましょう。
まとめ
ピンホールとは、外壁に小さな穴が開いてしまう症状のことで、技術・知識不足や手抜き工事などの施工不良が原因で発生します。
あまりにもピンホールが多い、広範囲に広がっている場合は、塗料の性能が十分に発揮できない可能性が出てくるため、まずは施工業者に状況を確認してもらいましょう。
また、ピンホールを防ぐ為には業者選びが重要になるので、お客様自身でもしっかりと知識を身につけて優良業者を見極めることが大切です。
カテゴリ:外壁