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2025年5月15日
梅雨時期は外壁塗装を避けるべき?
そろそろ外壁の塗り替えを考えているが、梅雨が来てしまうので塗装工事をするか迷っている、という方も多いのではないでしょうか。梅雨の日は雨が多くなるので工事が途中で中断したり、長期間工事が行えなかったりします。
しかし、スケジュールを適切に組むと梅雨でも塗装は可能です。今回は梅雨時期の塗装のポイントについてご紹介していきます。

梅雨に塗装が行いにくくなる理由
雨による塗料への悪影響
雨は、外壁や屋根の塗膜硬化に悪影響を与えます。乾ききっていない絵の具の上に水がこぼれると、絵の具が溶けてにじんでしまうように、外壁や屋根に塗る塗料も、雨水が当たるとその部分が溶け出してしまいます。
雨で塗料が溶けてしまった箇所は、塗りムラや斑点になってしまうため、再塗装する必要があります。
塗膜強度の低下
塗料は水分の影響を受けやすい部材です。希釈して使う水性塗料も、希釈率を誤ると、仕上がりの品質が悪くなってしまいます。
誤った希釈率で調合された塗料や、雨で薄まってしまった塗料は、塗膜の剥がれや膨れ、浮き、収縮など、様々な施工不良が生じ、本来の強度を発揮することができません。
多湿による塗料への悪影響

一般的に湿度85%以上、気温5度以下の施工環境では、塗料が本来の機能を発揮できなくなるため、ほとんどの塗料メーカーで、塗装を避けるよう指示しています。
雨の日は湿度85%を上回りやすくなります。湿気が多いと、空気中に含まれる水分が、塗料の硬化を阻害して施工品質が落ちるため、施工することができません。
梅雨から夏場にかけては、塗装が可能かどうかを決める時に、湿度条件も確認する必要があります。
雨の日でもできる工程はある
塗装以外の工程であれば、雨の日でも行うことができます。具体的には以下の作業が当てはまります。
・足場組立
・養生作業
・高圧洗浄
・その他片付けや掃除

梅雨に塗装を行うメリット
・塗装の予約が取りやすい
梅雨の時期の外壁塗装は閑散期です。春や秋などの繁忙期より、塗装の予約が取りやすくじっくり話をしながら施工を進めることができます。
・業者が作業しやすい

真夏の外壁塗装では、職人は炎天下の中で何時間も作業を行わなくてはなりません。
また、冬場は寒さに耐えながらの作業になり、寒さで手元が狂ってしまったり、集中力を欠いたりする可能性があります。
このように、夏場や冬場に比べると、春や秋、そして梅雨の時期は、比較的温度も安定しており、雨さえ降らなければ、業者側としても非常に施工しやすい環境と言えるでしょう。
梅雨に塗装を行うデメリット
梅雨の時期は雨が何日も続き、工事のスケジュールが伸びることが多いです。そのため、「この日までに外壁塗装を終わらせてほしい」といった要望がある場合は梅雨の時期に塗装することはおすすめしません。

また、工期を延ばすことで塗装の養生をしたまま過ごす日が長くなります。「何日も窓が開けられないのは耐えられない」という方の場合は梅雨時期に塗装をするのは控えたほうが良いでしょう。
・塗料の匂いが抜けにくい
湿度の高い日は塗料の匂いが気化しにくく、臭いが抜けるまでに時間がかかる可能性があります。塗装の工程によっては窓を開けられない可能性もあるので臭いに敏感な人やペットを飼っている場合は注意が必要です。
まとめ
梅雨は雨が降りやすく、工期が伸びたりするデメリットがありますが、外壁塗装はできます。
水に濡れる頻度が増え湿度も高くなる梅雨の時期に外壁や屋根の劣化を放置すると雨漏りなどに繋がる恐れもあるので、そうなる前に外壁塗装しておくことが大切です。

カテゴリ:塗装工事