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2026年8月27日
平屋の外壁塗装に足場は必要?色選びや注意点も詳しく解説【平屋の外壁塗装:後編】
前編では、平屋の外壁塗装の特徴や費用を左右するポイントについてご紹介しました。後編では、平屋の外壁塗装を検討する際に多くの方が気になる「足場」について詳しく見ていきます。
「平屋なら高さがないから、足場はいらないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、足場には職人の安全確保だけでなく、施工品質や周辺への飛散防止にも関わる重要な役割があります。さらに今回は、平屋の美しい外観を引き立てる色選びや、外壁以外に確認しておきたいポイントについても解説します。
◇平屋の外壁塗装に足場は必要?
「平屋なら脚立が届く高さだから、足場はいらないのでは?」この疑問は非常に多いものです。結論から言うと、平屋であっても外壁塗装では足場を設置することをおすすめします。
高さ2m以上の箇所で墜落による危険がある作業については、労働安全衛生規則により、足場を組み立てるなどして作業床を設けることが原則として求められています。作業床を設けることが難しい場合には、別の墜落防止措置が必要です。つまり、「平屋だから足場が不要」というわけではありません。また、足場には職人の安全確保だけではなく、塗装品質を安定させるという重要な役割があります。
足場を設置する主なメリット
職人の安全を確保できる:
外壁塗装では、立ったり移動したりしながら広い範囲を施工します。脚立だけで作業するよりも、適切な作業床を確保したほうが安定した姿勢で作業しやすく、安全性の向上につながります。
塗装品質を安定させやすい:
塗装は、単に塗料を壁に塗ればよいわけではありません。洗浄、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りなど、それぞれの工程を適切に行う必要があります。安定した足場があれば、職人が施工しやすくなり、細かな部分まで確認しながら作業できます。
飛散防止対策がしやすい:
外壁塗装では、塗料だけでなく高圧洗浄時の水や汚れなどにも注意が必要です。足場にメッシュシートを設置することで、周辺への飛散を抑えるための対策を取りやすくなります。
以上より、「足場代を節約するために足場をなくす」という考え方だけで判断するのではなく、安全性・施工品質・近隣への配慮まで含めて検討することが大切です。なお、足場の設置・解体についても墜落・転落防止対策が強化されており、厚生労働省は足場に関する安全対策を継続的に強化しています。

◇平屋のデザインを活かす外壁の色選び
平屋の魅力のひとつは、横方向に広がる安定感と、周囲の自然や庭との調和です。その魅力を活かすためには、外壁の色選びも重要になります。
明るめのベージュ・アイボリー系
ベージュやアイボリーなどの中間色は、柔らかく温かみのある印象をつくりやすい色です。木目調の玄関ドアやウッドデッキ、植栽などとも相性がよく、ナチュラルな平屋に仕上げたい方に向いています。
グレー系
グレーは、モダンで落ち着いた印象を演出しやすい色です。濃いグレーなら重厚感を、明るいグレーなら軽やかで洗練された印象を出すことができます。ただし、「グレーなら汚れが目立たない」と一概には言えません。
周辺環境や外壁の凹凸、塗料の低汚染性などによっても汚れ方は変わります。塗料には、低汚染性や防かび・防藻性などの機能を持つ製品もあります。塗料選びでは色だけでなく、建物の立地や外壁材に適した性能も確認しましょう。
ツートンカラー
平屋は横長の形状になりやすいため、単色で塗ると「横に長い」という印象が強くなることがあります。そこでおすすめなのがツートンカラーです。
例えば、外壁を明るいグレーで玄関まわりを濃いグレー、ベージュ系の外壁にブラウン系をアクセントとして使用、外壁を淡色にして付帯部を濃色で引き締める…といった配色があります。ただし、色を増やしすぎると全体にまとまりがなくなってしまいます。住宅全体の色のバランスを見ながら決めることがポイントです。
艶は住宅全体の印象で選ぶ
外壁塗料には、艶のある仕上げから艶を抑えた仕上げまでさまざまな選択肢があります。艶がある仕上げは明るく新しい印象になりやすく、艶を抑えた仕上げは落ち着いた上品な印象になりやすいのが特徴です。
例えば、3分艶などの低光沢仕上げを選べる塗料もあります。「平屋らしい落ち着いた雰囲気にしたい」という場合には、3分艶などを候補に入れてみるのもよいでしょう。
◇外壁だけでなく「付帯部」も一緒に確認
平屋の外壁塗装では、外壁だけを見てしまいがちですが、実際にはさまざまな部位があります。代表的なものとして、雨樋、破風板、軒天、水切り、シャッターボックス、玄関まわり、その他の金属部…などがあります。
これらも紫外線や雨風の影響を受けるため、外壁塗装と同時に点検しておくと安心です。特に金属部分は、塗膜の剥がれやサビが発生していないか確認しましょう。外壁材メーカーも、外壁だけでなく金属製部材や化粧部材などを含めた点検・メンテナンスを推奨しています。
◇まとめ
平屋は2階建て・3階建ての住宅と比べて高さが低いため、施工条件によっては足場などの費用を抑えられる可能性があります。しかし、横に広い平屋では外壁面積や外周が大きくなり、必ずしも2階建てより安くなるとは限りません。また、平屋であっても外壁塗装では安全な作業環境の確保が重要です。「平屋だから足場はいらない」と一律に考えるのは避けましょう。
そして、外壁塗装の本当の目的は、家をきれいに見せることだけではありません。外壁材を適切に保護し、雨水などによる劣化を防ぎながら、大切な住まいを長く維持していくことです。そのためには、塗料の種類だけでなく、外壁材の状態なども含めて考えることが大切です。平屋ならではの美しい水平ラインや庭との調和を活かしながら、機能性とデザイン性の両方を満たす外壁塗装を選びたいですね。
「平屋だから安いはず」と最初から決めつけるのではなく、建物の状態を丁寧に確認したうえで、必要な工事と不要な工事を見極めてくれる業者に相談することが、満足度の高い外壁塗装への近道となるのではないでしょうか。
































