ブログ
2025年11月27日
和風を損なわない外壁塗装の色選び

日本の家屋には、独特の「和の美」があります。瓦屋根、木目の柱、格子戸、深い軒…。
そんな日本らしい佇まいを持つ家を外壁塗装するとき、よくある悩みが「和風の雰囲気を壊したくない」ということです。
しかし実際には、塗装色を少し間違えるだけで、
・急に洋風っぽくなってしまった
・落ち着きがなくなった
・周囲の景観と合わなくなった
といった“違和感”を感じてしまうケースも少なくありません。今回は、和風住宅の美しさを引き立てながら長持ちする塗色選びのポイントを詳しく解説します。
和風住宅に合う色の基本は「自然色」
和風の建物は、もともと自然との調和を重んじるデザインです。そのため、周囲の風景になじむ「自然色(アースカラー)」を使用するのが基本となります。
代表的な和風に合う色には、以下のようなものがあります。

ポイントは、彩度を抑えた中間色やくすみ色を選ぶことです。明るすぎるベージュや真っ白は和風の落ち着きに合わない場合もあります。
素材を活かすことが「和の品」を保つ

和風の外観は「素材の見せ方」も重要です。たとえば、モルタル壁・木部・漆喰など素材によって塗料の質感を選ぶことで、より自然な印象になります。
・漆喰調のマット仕上げ → 柔らかく、古民家風の上品さ
・艶消し塗料 → 光沢を抑え、自然な影を演出
・木部のクリア塗装 → 木目を活かしつつ防腐・防虫
近年では、艶を抑えた高耐久の無機塗料も人気です。艶が強い塗装はどうしても“洋風モダン”に見えがちなので、ツヤを30%以下に抑えるのが目安です。
周囲の景観や屋根・建具との調和を意識
外壁だけを見て色を決めると、仕上がり時に「思っていた雰囲気と違う」と感じる原因になります。和風住宅では特に、屋根・木部・窓枠などの“要素の組み合わせ”が全体の印象を左右します。
例えば:

・屋根が黒瓦 → 外壁は明るめのベージュや灰白でコントラストを出す
・木部が濃色 → 外壁はグレーやオフホワイトで引き立てる
・周囲が自然豊か → 緑みがかった鶯色や土色で溶け込ませる
見本板を屋外の自然光で確認することも大切です。室内で見た色と、日光の下では印象が大きく異なります。
テイスト別おすすめカラー

古民家風
伝統的な瓦屋根・格子・木格天井のある家には、
→ 焦げ茶・土色・生成色・漆喰白 が相性抜群。
外壁を明るくしすぎないことで、落ち着いた重厚感が生まれます。
和モダン住宅
現代建築の直線的デザインに和の要素を加えた家には、
→ チャコールグレー・モスグリーン・アイボリーグレージュ などが人気です。
金属屋根やサッシとの調和もとりやすく、シンプルかつ上質な印象になります。
平屋住宅
面積が広く見えるため、濃い色を選ぶと圧迫感が出やすい。
→ 淡いベージュ・鼠色 で軽やかに仕上げるのがおすすめです。
経年劣化も考慮する
和風住宅は、年月を経るごとに味わいが増す建物です。
したがって、塗料も経年変化を楽しめる色を選ぶのがポイント。
真っ白や原色系は、汚れや日焼けでムラが出やすいですが、
ベージュ・グレー・カーキ系なら、少し色あせても「自然な風合い」に見えます。
長持ちと美観を両立するなら、汚れに強い低汚染塗料×落ち着いた中間色の組み合わせがおすすめです。
まとめ

和風を損なわない外壁塗装のポイントは、次の3つです。
1.自然色・くすみ色を選び、派手さを抑える
2.艶消しやマット仕上げで素材感を活かす
3.屋根・木部・周囲の景観とのバランスをとる
「地味すぎるかな?」と思うくらいの色が、実際には一番しっくりきます。和の美は“控えめな中に深みがある”ものです。
外壁塗装は単なるメンテナンスではなく、住まいの個性と調和を整える大切な工事です。和風の住宅にお住まいの方は、次の塗り替えで、ぜひ「和の心を感じる色選び」を意識してみてください。
カテゴリ:塗装工事































