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2022年3月24日
軒のない家は雨漏りしやすい?!
軒は住まいにとって重要な役割を果たす機能の一つです。近年では「軒ゼロ住宅」や「キューブ型住宅」とも呼ばれ、スマートでデザイン性を重視した軒がない住宅が増えてきました。
しかし、軒がないと雨漏りのリスクが高くなるため、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。今回は軒のない家のメリットやデメリット、雨漏りなどのリスクなどに付いて紹介していきたいと思います。
メリット
デザインがシンプル&スタイリッシュ
軒のない家の最大のメリットは、美観です。キューブ型で、シンプルでモダンな印象になり、近代的な住宅にすることが出来ます。また片流れ屋根にするとソーラーパネルを設置でき、エコな住宅にすることもできます。
敷地いっぱいに家を建てられる
軒がない住宅にすれば、これまで軒が出っ張っていた分、家を広くすることが出来ます。軒を付けないことによって、狭い土地でも敷地いっぱいに家を建てることができ、居住面積を広く確保することが可能になります。
採光を取り入れやすい
住宅が密集した地域では昼間でも電気をつけなければいけません。軒がない家は、より多くの太陽光を取り入れることが出来ます。
窓から自然光を多く取り入れて室内を明るくすることで、電気代の節約になります。
断熱性・耐震性・気密性に優れている
キューブ型の家は建築構造がシンプルで、「柱」や「梁」の繋ぎ目がなく、耐震性に優れています。その他にも複雑な構造をしている住宅より凹凸がない分、外壁面積が減るので、外気による影響を軽減でき、光熱費の面でもコストパフォーマンスが良くなります。
デメリット
雨漏りしやすい
軒がない最大のデメリットは雨漏りのリスクが高まることです。住まいにおいて紫外線や湿気は劣化を早める天敵です。軒がなければ、外壁や窓枠に雨水が直接吹き込みやすくなり湿気を取り込んで住まいが劣化するスピードを早めてしまいます。
また、夕立やゲリラ豪雨で窓が開いている場合、室内に雨風が吹き込みやすく、床に雨染みができたり家財道具が水浸しになったりすることがあります。
付属品が劣化しやすい
軒がない家では、直射日光にさらされる時間が長くなり、外付けのエアコンの室外機や給湯器などの付属設備の劣化が早くなります。
強い日差しが差し込む
軒のある家は、夏の強い日差しを遮り、冬は熱の放射を減らし室温を調整し、強い西日が差し込むのを防ぐ効果があります。
軒がない家ではガラス越しに直射日光が差し込んでくるため、フローリングやカーペットが日焼けしてしまう可能性があるので、ブラインドやスクリーンなどで対策することが必要になります。
また、外壁や窓の面積が大きいほど外気の影響を受けやすく、空調機を使用することが多くなり、冷暖房費が高くなります。
対策
窓に庇を付ける
庇は開口部(窓や玄関)に取り付ける小さな屋根で、部分的な軒の役割を果たしてくれます。庇を付けることによって、シーリングが多く施されている窓回りを守ることが出来ます。
外壁に防水対策を施す
外壁塗料を撥水性のある艶有のものを採用し、外壁材は防水性の高いもの(磁器タイルなど)にすることによって劣化のスピードを遅らせることが出来ます。
点検を怠らない
雨樋のつまりや、壁の小さなヒビ(クラック)など雨漏りの原因になりそうな箇所は定期的に点検を行い、早期発見を心掛けましょう。
まとめ
軒のない家は近年多く見られ、スタイリッシュな外観ですが、リスクがあるということがお分かりいただけたと思います。個性的でおしゃれな外観や居住スペースの広さと、日本の風土にあった家屋の機能性、そのどちらを重視して住宅を建てるかは、人それぞれです。
多くの方にとって、住宅購入は一生に一度の大きな買い物となるはずです。軒のない住宅のメリット・デメリットをよく理解し、十分検討されたうえで快適なお住まいを手に入れましょう。
2022年3月17日
シーリング工事とは?
外壁塗装について調べていると、”シーリング工事”という言葉をよく見かけます。シーリングという言葉は一般の方からするとあまり馴染みがないため、どのような意味があるのか疑問に思う方が多いと思います。今回はシーリングについて見ていきたいと思います。
シーリング工事とは
建物の外壁にはサイディングボードが多く使用されており、ボードとボードの間には目地と呼ばれる隙間があります。また外壁に使用されているガラスとサッシの間にも隙間ができるようになっています。
どんな材質でできた建物でも気温や湿度の影響を受け、膨張と収縮を繰り返しています。また地震や台風などの振動により、多少の歪みが生じています。これらの膨張・収縮・振動を吸収するために外壁には隙間が設けられています。
この隙間がないと膨張・収縮・振動をうまく吸収できずにが奇癖同士がぶつかり合い、ひびが入る原因になります。そのためこの隙間は必要不可欠な部分になります。しかし、隙間は何もない状態で放っておくと雨風が入り込んで外壁が劣化してしまいます。
そのため、気密性と防水性を確保するため、柔軟な素材を充填して隙間を塞ぐ工事が必要になります。これがシーリング工事です。
シーリングとコーキングの違い
各工事会社によってシーリングとコーキングの2種類の呼び方があります。
それぞれ、
シーリング(sealing)=蓋をする、密閉する
コーキング(caulking)=ものを詰める
という意味があり、呼び方は違えど、ほぼ同異義語として使用されているのでどちらも大きな違いはありません。
シーリングの寿命
シーリングの耐用年数は環境にもよりますが約7~10年と言われています。劣化が進むと防水性や伸縮性がなくなり、最終的には雨漏りや外壁材のひび割れの原因になります。
シーリングの劣化症状
肉やせ
シーリング材に含まれる可塑剤が溶け出す症状です。
シーリングの厚みがなくなり、次第に隙間が出来てしまいます。
剥離
シーリング材が剥がれ、ボードやパネルとの間に隙間が出来てしまう症状です。
隙間から雨水が入り込み、サイディングの腐食や割れ、反りが発生してしまうケースがあります。
ひび割れ
表面に細かなひびが入っている状態です。
経年劣化や地震による建物の揺れに追従できない場合に起こります。
破断
ひび割れが広がり、シーリングの真ん中から切れてしまう状態です。
シーリングの劣化や寿命で起こる可能性が高く、このような状態になる前に補修することをおすすめします。
欠落
シーリングが剥がれ落ちて内部が見えている状態です。シーリングがなくなるとボードやパネルが落ちてきたり、内部に雨水が多く侵入したりして非常に危険です。早急な補修が必要になります。
まとめ
一見すると地味な工事のように見えますが、ご自宅を守るとても重要な工事です。防水機能を回復させ、建物の耐用年数の維持に大きく貢献してくれます。
ご自宅のシーリングがどのような状態なのか確認し、外壁材や内部の劣化に繋がってしまう前に補修を行いましょう。
カテゴリ:外壁
2022年3月14日
外壁塗装の必要性
「外壁塗装は必要ない!」「できればしたくない」とお考えの方が結構多いようですが、確かに外壁塗装をしなくても目に見える被害がすぐに現れるわけではありません。
しかし外壁は大切なご自宅を守るために絶対に欠かせないものです。今回は外壁塗装の必要性についてご紹介していきたいと思います。
外壁塗装をしないと…
①塗膜の汚れ
まず初めに見えてくる劣化症状として、塗膜の汚れが見られます。チリやホコリ、排気ガスにより少しずつ塗膜が汚れてきます。
②艶がなくなり、防水性がなくなってくる
艶がなくなると、壁や塗料に含まれる防水効果が少しずつなくなります。水をはじく力がなくなり、外壁に少しずつ水が溜まったり、湿気を帯びてくることがあります。
③チョーキング・変色・退色(色褪せ)
チョーキングや変色、退色は主に紫外線の影響を受けて起こります。チョーキングは塗膜の表面の樹脂が劣化して防水機能が落ちている状態です。これにより外壁は雨水を吸収し、壁にコケやカビ、藻などが生える原因になります。
④ひび割れの発生
外壁のゆがみによって壁に小さなヒビが発生します。この小さい日々から雨水が侵入します。塗膜が薄いところ、もしくはクラックが小さいところだと侵入する水も少量ですが、放置しておくと外壁がどんどん水分を吸収して、クラックが大きくなってしまいます。
⑤塗膜の浮きや剥がれ
塗膜の浮きや剥がれは外壁の耐用年数を迎えているサインでもあります。塗膜の膨れが進行して剥がれてしまうと外壁がむき出しになり、外壁の防水性が失われます。また、剥がれが一か所起こると、その周辺も剥がれが生じてしまいます。
⑥水が侵入して内部から劣化
防水シートも年月が経つと劣化してしまいます。さらに防水シートの内側は木やコンクリートでできており、水が入ることにより、それらも劣化してしまいます。この段階まで来ると外壁の防水性はほぼありません。
⑦家の土台や基礎部まで劣化
それでも放置し続けてしまうと、次は家の土台部分や、基礎の部分にも影響が出てきます。家は、木か鉄かコンクリートのどれかは必ず使われているので、劣化が進行していくことになります。
もちろん雨水や湿気などが無くても劣化はするものですが、それよりも速いスピードで劣化してしまいます。
ここまで来ると、ちょっとした地震、台風などの影響で、家は崩れてしまうかもしれません。
放っておくことで危なくて済むことが出来ないレベルにまで到達してしまうのです。
外壁工事を怠った際に必要になる工事
外壁工事を怠ると以下のような工事が必要となり、非常に高額なお金がかかるようになります。
雨漏り工事…約100~200万円
断熱材補修工事…約60~200万円
解体工事…約150万~
新築工事…約1500万~
まとめ
外壁塗装は、お住まいを美しく保つだけでなく、毎日紫外線や雨から建物守ってくれます。ですが、塗膜の寿命は永遠ではありません。放置をすると劣化が進行し、補修費用が増えたり雨漏りが起こったりする可能性があります。
外壁を定期的にメンテナンスすることで費用を安く抑え、大切なお住まいを長持ちさせましょう。
カテゴリ:外壁
2022年3月10日
外壁の浮きや剥がれの原因は?
外壁の一部が水膨れのように膨れたり、塗装がパリパリと剥がれたりすることがあります。これらのことはどうして起こるのか、今回はその原因を説明していきます。
原因
浮きや剥がれは、塗料と外壁がしっかり密着せず、浮いたり、取れたりしてしまったりする状態です。このまま放っておくと剥がれが広がっていき、建物自体の耐久性が落ちてしまいます。
経年劣化
外壁は紫外線や雨の影響により、少しずつすり減って変質していきます。使用している塗料にもよりますが、大体10年程度すると劣化が現われ始めます。
施工不良
施工不良の多くは塗装業者による知識不足や施工ミスの可能性が高いです。どのような施工不良の原因があるのか詳しく見ていきたいと思います。
高圧洗浄が不十分
塗装をする前に必ず高圧洗浄を行い、
外壁に付着している汚れを取り除きます。
外壁が汚れたまま塗装をすると
下地と下塗りの間にゴミが入ってしまい、
塗料が剥がれたり、浮きやすくなってしまいます。
下地処理が不十分
こちらも高圧洗浄と似ていますが、ケレンで旧塗膜の剥がれた箇所やサビを綺麗に削り取れていないことや、塗装前の下準備が丁寧に行われていない場合に浮きや剥がれが起こります。
塗料の下塗不足
外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回を行うのが基本です。下塗りは外壁と塗料を密着させるための工程です。この下塗り都庁が不足していると密着力が失われてしまい、浮きや剥がれが出てきてしまうことがあります。
塗料の乾燥時間を守らなかった
塗料の乾燥不足により、水分が蒸発し、膨れの原因になります。また、高圧洗浄後もしっかりと乾燥させないと、壁の中に水分が残ってしまい、この水分がのちに蒸発することで壁と塗料の間に空気の膜が出来てしまい、浮きが生じる原因になります。
塗料の取り扱いに不備があった
外壁塗装用の塗料は適切な量や塗装方法が定められており、塗料に混ぜる水やシンナーなどの量も細かく定められています。メーカーが定めている希釈率に従わず、水やシンナーを多めに混ぜることで、塗膜が薄くなり剥がれる原因になります。
悪徳業者などはメーカーが定めた希釈量を守らず水やシンナーを混ぜるため、ムラが出来て剥がれが引き起こされるのです。
また、気温5度以下の場合や、湿度が85%以上の時に施工を行ったり、作業中に雨が降ってきても塗装を続けた場合も同様に浮きやムラが生じてしまいます。
浮きや剥がれを放置すると…
外壁保護機能の低下
外壁塗装の目的は塗装の内側にある外壁と建物自体を守ることです。浮いたままになっている外壁は、塗膜から膨らんでいる状態なので破れやすくなっています。そのため、少しの衝撃で破れ、雨水などが侵入してしまい、外壁を保護する機能が失われてしまいます。
美観が損なわれる
外壁が浮きや剥がれでボロボロになっていると、どうしても見た目が悪くなってしまいます。外壁は家の印象を決める「顔」といっても過言ではありません。美観を保つためにも補修を行うことをおすすめします。
劣化が進行する
浮きや剥がれを放置すると起こる問題をご紹介しましたが、そのままにしておいても浮きや剥がれが治るわけではありません。むしろ浮きや剥がれがどんどん広がり、劣化していく一方です。長い間放置していると、外壁のみならず内部の建材にまで影響が出てきます。
まとめ
塗装している外壁がボコボコしていたり、剥がれたりしていると不安になりますよね。放っておくと、見た目が悪いだけでなく、外壁の劣化や建物自体の耐久性にも問題が出てきます。できるだけ早めに信頼できる業者に補修を依頼しましょう。
カテゴリ:外壁
2022年3月7日
塗料の歴史
外壁塗装というと近代的なイメージがありますよね。しかし塗料は歴史が古く、有史以前から使われていたそうです。何気なく塗料という言葉を使っていますが、塗料はいつどうやって生まれたのでしょうか。
今回は塗料の歴史についてご紹介していきたいと思います。
石器時代
現在の塗料は”建物を保護して耐久性を高める””色彩で建物を美しく見せる”といった役割があります。塗装の起源は‘‘ものに色を付けて美しく見せる”ということにあるようです。
人類が塗料を使ったことが確認できる最古のものは、今から1万8千年前に描かれたスペインのアルタミラ洞窟の壁画です。
石器時代に使われた塗料の原料は、動物の血液や植物の樹液などで、それに食土やすすなどを混ぜ合わせていたようです。
血液や赤土などが使用されているため、色彩が赤系の色合いが強く、茶や黒、黄色なども見られます。
自然に存在するものを描き、色を付けることは呪術や豊猟の祈願などの意味があったのではないかと考えられています。
縄文時代
日本では古くから使われている塗料として漆があります。漆塗り製品は最古のもので北海道函館市の垣ノ島遺跡から出土した約9千年前に作られたとされている土器があります。
漆は土器の接着や装飾に使われているほか、木製品や櫛などの装身品に塗られていたものも出土しています。
江戸時代
江戸時代に入ると、塗料は進化していきます。柿渋や松煙墨、ベンガラなどが塗料として使われるようになり、塗装する場所によって塗料を使い分けるようになりました。この時はまだ植物性由来の塗料しかありませんでした。
日本の建築物に西洋の塗料が使われ始めたのは、1853年にペリーが黒船で来航したことがきっかけです。
横浜に急造した商議所を洋風に仕上げるため、米国船員からペンキを譲り受けて塗ったそうです。これが日本人による初めての西洋式外壁塗装工事です。
以降、塗料は欧米からの輸入に頼り、しかも大変高価なものでした。
明治時代
明治時代に入ると茂木春太、重次郎兄弟によって塗料の国産化が行われ、1880年に亜鉛華を使った固練りペイントの開発に成功、翌年1881年に光明社(のちの日本ペイント)を設立します。
そして日清・日露戦争を背景にボイル油・固練りペイント・船底塗料・油ワニスなどが普及していきました。当時の塗料は天然樹脂製で、塗料の乾燥時間が長く、耐候性も良くありませんでした。
昭和以降
1950年以降からは強瀬樹脂を使用した塗料が導入されるようになりました。現在使用されているシリコン塗料やアクリル塗料です。こうして高品質な塗料の開発が進められてきましたが、平成になると環境対策が重要視されるようになります。
高度経済成長期のペンキには有害物質の使用や安全面に対する配慮が欠けていたことが原因です。自然環境への配慮や臭いなど住環境への配慮は各塗料メーカーにとって研究課題となっています。
まとめ
塗料の歴史を紐解くと、先人たちの努力により塗料が開発され、外壁塗装ができるようになり、今快適に過ごせているのだなと感じることが出来ます。また、縄文時代からあった漆塗りの文化が現代に残っているように私たちの身近なところでも塗料の歴史の長さを感じます。
塗料開発に携わった方たちに感謝しながら、これからもお客様に合った最適な塗料をご提案していきたいと思います。
カテゴリ:外壁
2022年3月3日
危険!外壁・屋根塗装のDIY
外壁・屋根塗装は業者にお願いすると高額になるため、自分で塗装を考える方もいらっしゃると思います。
その反面、ご自身でDIYを行うにはそれなりのデメリットもあります。今回は外壁・屋根塗装のDIYのメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。
メリット
費用がかからない
業者に塗装を依頼すると材料以外に、人件費、交通費、技術料などの諸経費が掛かってしまうため、ご自身で塗装を行うのであれば材料費だけで済みます。
自分の好きなように塗装できる
ペンキを自分の好きなように調色したり、好きなように配色できます。
また、失敗しても自己責任です。誰かに失敗されるよりも「自分のせいだから仕方ない」と割り切ることが出来ます。
業者を選ぶ手間が省ける
業者に依頼する場合は、まず業者選びをする必要があります。多数の業者から優良な業者を見つけるのは時間もかかるため、大変な作業です。しかし、ご自身で塗装をする際は業者を選ぶ手間が省けます。
デメリット
失敗する可能性が高い
塗装はただ単にペンキを塗る作業ではありません。専門性の高い工事で、技術力や経験がないと失敗しやすくなります。せっかく塗装をしてもすぐ剥がれてきてしまい、結局塗装業者にやり直してもらい、DIYの費用が無駄になることもあります。
時間がかかる
DIYしたほうが工期は短くなると思われがちですが、実は一人で作業したほうが時間はかかります。専門技術のある業者2~3人が塗装を行っても2週間程度はかかるので、一人で行う場合は3カ月~半年ほどかかってしまいます。
怪我をする可能性がある
DIYをオススメしない1番の理由としては怪我をする可能性があるからです。
1階部分の低い箇所だけならそこまで危険性はありませんが、足場を設置せず、脚立などで2階部分や屋根をご自身で塗装する場合、転落する危険性があります。
最悪の場合、命を落としてしまうこともあり、大変危険です。
塗料の効果が薄れる
塗料は塗る量や薄める量、気温、湿度など細かく決められており、とても繊細です。そのため使用の仕方を誤ると、塗料の効果が十分に発揮できず、劣化の原因になります。
塗料が飛散する
塗装は、建物や車などをしっかり養生していないと塗料が飛散するリスクがあり、自分の住居だけでなく近隣住民の住居にまで飛散する危険性があります。隣家の車や外壁を汚してしまい、賠償金を支払わなければならない可能性もあります。
まとめ
お伝えしたように、外壁や屋根の塗装のDIYはリスクが大きいです。
もちろん、塗装業者にお任せすることで費用が高くなるといったデメリットもあります。
しかし、未来のメリットも考えると、きちんとした業者選びをして、DIYよりも高品質な施工を適正価格で行うことが出来る塗装業者に依頼することをオススメします。
2022年2月28日
黒い外壁のメリット・デメリット
黒い外壁はスタイリッシュで重厚感のあるオシャレな印象を持つため、人気の色です。ここでは黒の外壁のメリット・デメリットについてご紹介したいと思います。
黒色の風水
様々な色を混ぜれば最終的に黒になります。そうしたことから黒はすべてを溜め込んだ色ということで、貯蓄が増える効果が期待されます。そして全てを飲み込んでしまうことから秘密を飲み込む、秘密を守る、信頼感を増す、といった印象を与える効果もあります。
これとは反対に恐怖・不安・孤独といったマイナスなイメージもあります。
黒色の外壁のメリット
デザイン性が高い
外壁を黒にすることによって重厚感のある仕上がりになります。一般的な住宅より異なるデザインにしたい、ハイセンスにしたい、という方にはデザイン性のある黒がおすすめです。
他の色と調和しやすい
黒は他の色と合わせやすく、ほかの色を際立たせることも可能です。組み合わせる色を工夫したり、アクセントにすることによって外観がよりオシャレになります。
黒ずみが目立ちにくい
外壁を黒にすることによって、排気ガスやほこりなどの黒い汚れは目立ちにくくなります。
黒色の外壁のデメリット
熱を吸収しやすい
ご存じの方も多いとは思いますが、黒は熱を吸収しいやすい色です。白系の壁に比べると外壁の温度が高くなります。気温にすると約10℃以上の熱を持つといわれています。外壁の温度が上がれば室内の温度も高くなります。
しかし、断熱材の施工をしっかりしていれば、外壁を白にしても黒にしても室内の温度差はほとんどありません。
劣化しやすい
白は汚れが目立ちやすく、黒は汚れが目立ちにくいといった印象があるかもしれませんが、実は黒も汚れが目立ちます。黒ずみ等の汚れは目立ちにくいものの、紫外線の影響で色褪せしやすく、泥跳ねや鳥の糞などの汚れはどうしても目立ってしまいます。
また、外壁は劣化してくるとチョーキングという現象が起きます。チョーキング現象が起こると白っぽくなってしまうため、黒の外壁だと劣化が目立ちやすくなります。黒の外壁を長く保とうとすると定期的なメンテナンスが重要です。
近隣の住宅との調和に配慮がいる
風水でご紹介したように、黒にはマイナスなイメージもあります。皆が皆、黒をかっこいいと思っていないのが残念な事実です。近隣の方が黒を好まないケースもあります。
もし、近隣の方との関係を大事にされているのであれば、外壁を黒にしたいということを伝えておくと良いかもしれません。
黒と相性の良い色
黒×白
黒と白の組み合わせは最もシンプル且つスタイリッシュな印象になります。また、コントラストがはっきりしているのでどのようなデザインにしてもモダンな印象にもなります。
黒×茶
茶色は黒と合わさることでより一層高級感が増します。茶色の部分を木目調やレンガ調にすることでオシャレに仕上がり、親しみやすさが生まれます。落ち着いた雰囲気にしたい方におすすめです。
まとめ
スタイリッシュな黒い外壁は、デザインや色の組み合わせも豊富で個性的な外観になります。その一方で、熱による劣化が激しいので定期的なメンテナンスや周囲の家との調和も必要といったデメリットもあります。
デメリットの対策をしっかり行い、自分好みで住み心地の良い家を目指しましょう。
カテゴリ:外壁
2022年2月24日
外壁塗装、何回塗りが正しいの?
外壁塗装工事は何度も経験することがあまりないため、ほとんどの方が塗装に関する知識がないまま、業者との見積もりや打ち合わせに入ってしまいます。
塗装は仕上がりだけに目が行ってしまいがちですが、塗装している最中に何度塗り重ねをするかが重要であり、今後の耐久性にも影響が出てきます。
基本は3回塗り
通常、外壁塗装は下塗り1回→中塗り1回(上塗り1回目)→上塗り1回(上塗り2回目)という順で行うので、3回塗りが基本になります。また、中塗りと上塗の塗料は同じものを使用するため、上塗り2回と表現する場合もあります。
2回塗り、4回塗りが正しいケースも
塗料の開発により、下塗り不要の塗料や中塗り不要の塗料が増えています。これにより、下塗りや中塗りを除いた2回塗りが正しい場合もあります。
また、下塗りは一般的には1回ですが、外壁の劣化やサビやすい部分に下塗りを2回行い、4回塗りになることや劣化が激しい木部の部分は5階塗をしたほうが良いとされる場合もあります。
下塗りは外壁材と中塗り・上塗りを密着させ、きれいに仕上げる作用や、中塗り・上塗りの塗料の性能を発揮させるような役割があります。
下地の状態が悪いのに、上塗りを何回重ねてもすぐに剥がれてしまいます。このような知識がないと、塗装業者さんに単に上塗り回数を増やす提案をされるとそのまま受け入れて契約してしまい、余分な塗装費用を払うことになりかねません。
塗り回数を守らないとどうなる?
上記でお伝えしたように、外壁塗装には正しい塗装回数があります。下塗りや中塗りを省いたり、必要以上に塗料を塗り重ねるのもNGです。適正な塗料の塗り回数をきちんと守らないと、早々に塗膜の剥がれが生じたり、耐久性が低くなったりとリスクが生じます。
また、塗装回数を守っていても塗装後の乾燥時間も守っていないと同じようなリスクが生じます。手抜き業者の場合、たった1日で3回塗りを終わらせてしまうことがあり、これは塗料が乾燥しないうちに塗料を塗っていることになるので、いくら塗装回数を守っていても施工不良により外壁の劣化が早くなってしまいます。
詳しくはこちらの塗料の乾燥時間についての記事もあわせてご覧ください。https://www.puraningk.jp/blog/12486
手抜き工事を防ぐ方法
見積で確認
一般的に手抜き工事を行う業者は見積の詳細部分を省く傾向にあります。なるべくメーカーや塗料を明記してもらい、自分で調べて工程を把握しておくことが大切です。
工程を守ってくれる優良業者に頼む
手抜き工事を未然に防ぐには、各工程の重要性を理解し、塗装のことを熟知している優良業者に施工を依頼しましょう。
まとめ
外壁塗装を綺麗に長持ちさせるためには正しい塗装回数を守る必要があります。どれだけ費用をかけても各工程がしっかりできていないと塗装の耐久性は低くなってしまいます。
3回塗りはとても大事な工程なので、大切なご自宅を守るためにも、一つ一つの工程を丁寧に行ってくれる業者を選ぶようにしましょう。
カテゴリ:外壁
2022年2月21日
アルミサッシの塗装は必要?
外壁塗装をする際は雨樋や雨戸などの附帯部に塗装をすることがありますが、窓のサッシは塗装をすることは可能なのでしょうか。そもそもサッシの塗装は必要なのでしょうか。
外壁の塗装に気を遣っても窓のサッシのことは気にしない方も多いと思います。今回はアルミサッシについてご紹介したいと思います。
アルミサッシとは
アルミ製窓枠サッシは、アルミニウム合金を用いた窓枠サッシのことで、腐食に強く、安価で設置できるため、多くの住宅で採用されている窓枠サッシです。しかし、年数が経っていくと他の木製や樹脂製のサッシと同じように経年劣化を起こします。
アルミサッシの劣化サイン
アルミサッシにおいて一番多い劣化症状は、以下の症状です。
窓枠表面に白い斑点ができる
窓枠表面に白い粉がふいたような状態になる
白い斑点は白サビと呼ばれ、白サビによって劣化がひどくなる可能性は低いですが、環境によっては劣化する場合があります。
このような症状がでたら塗り替え、症状がひどい場合には取り替えを行いましょう。
アルミサッシの塗装は必要?
一昔前までは、アルミサッシは経年劣化すると塗装ではなく丸ごと取り換えるという考えが一般的でした。最近ではアルミサッシ用の塗料が開発・販売され、塗装ができるようになっています。
しかし、アルミサッシは新品時に施されている塗装で数十年持つといわれています。また、素材のアルミニウムが耐水性に優れているので、塗装が剥がれたとしてもサッシの寿命が極端に短くなるということはありません。
また、海の近くにお住まいの方は
塩害という現象によってアルミサッシに
白サビが発生しやすくなるため、
塗装を検討したほうが良いでしょう。
そして潮風が住宅に付着すると
金属部分のサビが進行しやすくなります。
海はあるけれどそれほど近くない
という方でも5㎞県内は塩害の症状が
発生する可能性があります。
アルミサッシはDIYできる?
アルミサッシは吹き付けで塗装を行うことが多く、スプレータイプの塗料もホームセンターなどで売られています。しかし吹き付けは均等に塗装することが難しく、サッシの傷やへこみを綺麗に補修するためには、しっかりとした下処理や塗装、塗料などの専門知識が必要です。
もしご自宅のサッシに合わない塗料を使用すると、せっかく塗装を行っても短期間で剥がれてしまいます。ご自身でサッシの塗装を行うのはあまりおすすめできません。
まとめ
アルミサッシは業者によって塗装を推奨するかどうか分かれます。
また、サッシの塗装は高い技術が求められます。DIYはあまりおすすめしませんが、適正な塗装や補修ができる業者を探して相談してみましょう。
カテゴリ:外壁
2022年2月17日
窯業系サイディングは塗装が必要!
サイディングには窯業系、金属系、木質系、樹脂系などがあり、現在最も多く使われているのが窯業系サイディングです。
窯業系サイディングは耐久性が高く、汚れも付きにくい壁材ですが、定期的なメンテナンスも必要です。今回はどのようなことに気を付けてメンテナンスをすればよいのかご紹介したいと思います。
窯業系サイディングとは
窯業系サイディングは文字通り、窯に入れて作られる工業製品です。防火性、デザイン性、機能性、耐久性がある外壁材で、素材はセメントや粘土など自然由来のものを使用し、焼き固めたあと、表面に塗装をすることで作られます。
流通量も多く、コストを抑えられるので多くの企業で取り扱われています。
塗装の目安
窯業系サイディングは以下のような症状が出ると塗り替えをするタイミングです。
・チョーキング
・色褪せ
・カビ・藻の発生
・塗膜の剥がれ・浮き
・シーリングの劣化・剥がれ
窯業系サイディングを塗装するときの注意点
直張り工法の場合は塗り替えではなく張り替え
サイディングの塗り替えで一番注意しなければならないのは、今あるサイディングが通気工法か直貼り工法かという点です。
直貼り工法は胴縁がなく通気性がないため、水分が入って蒸発すると塗膜が膨れたり剥がれたりしてしまいます。そのため、塗り替えではなく張り替えが推奨されています。
弾性塗料はNG
サイディングは表面が高温になりやすい、
吸収性が高いといった特徴があります。
ここに伸縮性のある弾性塗料を塗ると
表面が高温になった時に塗膜が熱で柔らかくなり
サイディングが吸水した水分が蒸発するときに
柔らかくなった塗膜が膨らんでしまい、
膨れ・剥がれの原因になります。
劣化が進むとクリヤー塗装は使えない
サイディングのデザインをそのままにするため、クリヤー塗装をする方も多くいます。しかし、サイディングが劣化しているとクリヤー塗装はできません。そのため、10年経つより少し前に塗り替えを検討すると良いでしょう。
まとめ
サイディングは定期的なメンテナンスが必要です。7~8年経った当たりが塗装をする目安です。上記のようなことに注意してご自宅のサイディングを綺麗に保ちましょう。
カテゴリ:外壁